◇競泳日本学生選手権第1日（2024年9月5日 東京アクアティクスセンター）
男子400メートル個人メドレー決勝で、パリ五輪銀メダルの松下知之（19＝東洋大）が4分11秒20で優勝した。五輪の決勝で出した自己ベストから2秒以上遅れ「前までは勝ちたい気持ちが強かったが、今回は負けられない気持ちの方が強くて、硬さが出てしまった。そこが反省点」と振り返った。
会場では憧れの存在である16年リオ五輪金メダルの萩野公介さんが観戦。19年には心身の不調で約3カ月間の休養も経験した萩野さんから「これからは良い意味でも悪い意味でもいろいろなものを背負うことになるけど、松下君のペースで頑張れ」とアドバイスも受けた。
金メダルを目指す28年ロサンゼルス五輪のライバルはパリ五輪で4冠を達成した世界記録保持者のレオン・マルシャン（22＝フランス）。自己ベストは6秒以上の差があるが「マルシャン選手を生で見て、自分もああなりたいという気持ちが湧いた。勝つためにやれることはたくさんある」と視線を上げた。今大会はリレーを含めて5種目に出場予定だ。