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日本浪曲協会理事・国本「若い人にも浪曲の魅力を知ってほしい」10月19日開催「豪華浪曲大会」

スポニチアネックス 2024年9月5日 18時10分

 東京都千代田区の紀尾井ホールで10月19日に開催される第57回「豪華浪曲大会」に関して日本浪曲協会が5日、都内で会見。天中軒雲月会長は「協会主催の最大イベント。若手からベテランまでバランスがとれたメンバーが得意を演目を披露します」と話した。

 大会は昼・夜の2部制。雲月のほか東家一太郎、孝太郎、澤雪絵、玉川奈々福、国本はる乃ら、各部7人ずつが自慢ののどを競い合う。

 最近では浪曲界では初の人間国宝に京山幸枝若が認定され話題となった。「その勢いに乗って(大会を)飛躍の機会にしたい」と雲月会長は話す。

 昭和初期には日本に浪曲師が約3000人いたという。芸能人の長者番付ベスト10のうち7人が浪曲師という時代もあった。「浪花節」とも呼ばれ、落語、講談と並んである大衆演芸の中で天下をとったジャンルといっても過言ではない。

 だが「清水次郎長伝」を演じて一世を風靡(ふうび)し、ブームを巻き起こした2代目広沢虎造が1963年(昭38)に引退。以後、一気に人気が衰えていった浪曲界だが、最近では国本、天中軒すみれら若手が台頭。またアマチュアを対象にした同協会主催の浪曲教室にも十代の若手が参加を表明するなど“復活”のきざしもみえる。

 28歳で今年、同協会の理事に抜擢された国本は「若い人にも浪曲の魅力を知ってほしい。新しいお客さんを取り込むためのワナをあちこちに仕掛けていかないと」。話の中に浪曲界が大ブレークするヒントが隠されている。 

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