◇パリ・パラリンピック第9日 車いすテニス（2024年9月5日 ローランギャロス）
車いすテニスの女子決勝が5日に行われ、第2シードの上地結衣（30＝三井住友銀行）、田中愛美（28＝長谷工コーポレーション）組が金メダルをかけて第1シードのディーデ・デフロート（27）、アニク・ファンクート（34＝オランダ）組と対戦した。試合はNHKのEテレがサブチャンネルで急きょ生中継した。
解説を務めたのは車いすテニス界のレジェンドで、昨年1月に引退を表明した国枝慎吾さん（40）。両ペアの狙いを冷静に分析しながらローランギャロスでの戦い方を紹介するなど説得力抜群の内容だったが、第2セットにアナウンサーが車いすテニスでのオランダ勢の強さについて触れると、「それはヨハン・クライフさんが関係しているかもしれません」とサッカー元オランダ代表のレジェンドの名前を挙げた。
国枝さんは、クライフさんが「障がい者スポーツへの支援を大々的に行った」と紹介。クライフさんが設立したヨハン・クライフ財団が、五輪選手や障害者アスリートの育成にも貢献していると説明し、「クライフ・ファンデーションのサポートを受けながら育ってきた選手も多い」とオランダの強さを解説した。
疑問に即座に答える国枝さんの"深い解説"に、ネットのテニスファンも関心。「こういう話を聞けるのはいいね」「ほー、ここでヨハン・クライフが出てくるんか！勉強になります」と絶賛の声が続出し、「国枝さんの解説もNHKアナウンサー澤田彩香さんの実況も分かりやすくて良い」と、生放送に感謝する意見も出ていた。