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竹田麗央 首位発進 海水浴効果で波に乗った「64」

スポニチアネックス 2024年9月6日 4時38分

 ◇女子ゴルフツアー  ソニー日本女子プロ選手権第1日(2024年9月5日 沖縄県 かねひで喜瀬CC=6670ヤード、パー72)

 国内メジャー第2戦が開幕し、前週のゴルフ5レディースで今季5勝目を挙げた竹田麗央(21=ヤマエグループHD)が8バーディー、ボギーなしの64をマークし、8アンダーで単独首位発進した。22年川崎春花、23年神谷そらと2年連続で同じ03年度生まれの“ダイヤモンド世代”が制している舞台でメジャー初優勝を狙う。米メジャー初制覇後の凱旋試合となった古江彩佳(24=富士通)は67で回り、首位と3打差の5位と好位置につけた。

 64のビッグスコアにも竹田は少しばかり悔しげだった。「最後のバーディーを取りたかった…」。最終9番で2メートルのチャンスを決めきれず、自己ベスト更新&大会記録まで1打足りなかったから。それでも優勝翌週に堂々の首位発進。メジャーが初めて開催された沖縄でも、メルセデスランクトップを走る21歳の勢いは止まらない。

 「良いスタートが切れたと思う。今日は結構ロングパットも決まったので95点くらい」

 平均262ヤードの飛距離を武器に、次々とチャンスをつくった。会場のグリーンはパスパラムという南国特有の芝だが「しっかりヒットを」と意識。16番で6メートル、8番で8メートルを沈めるなど25パットと、ショットとかみ合った。

 2週前に英国でAIG全英女子オープンを戦い、帰国直後の前週に岐阜で今季5勝目を挙げた。移動に気温差と疲労もあるはずだが、「疲れは感じていないだけで多分、たまっているとは思いますけど」とさらり。6月に背中を痛めた経験から、あえて練習量を落とす選択をできるようになった。2日には小祝さくらに誘われて喜瀬ビーチで海水浴をして沖縄の海を満喫。「Tシャツ短パンで(笑い)」。オンオフの切り替えができているから勝利を重ねられる。

 今大会は22年は川崎、昨年は神谷と2年連続で同じダイヤモンド世代が制している。「凄いなと思って見ていた。今年はチャンスはあるので頑張りたい」。初タイトルへのモチベーションも十分。ツアーで最も勢いに乗る21歳が、最高のスタートを切った。

 ▽ダイヤモンド世代 03年度生まれの選手を指す。今季5勝を挙げている竹田麗央、通算5勝の川崎春花、同4勝の桜井心那、同2勝の神谷そら、同1勝の尾関彩美悠がいる。他に小林夢果、佐藤心結ら。ここまで世代通算17勝。名称は、22年の新人戦会場で同世代の複数選手が「私たちはダイヤモンド世代です!」と訴えたことに由来する。

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