◇パ・リーグ ロッテ3―1楽天(2024年9月5日 ZOZOマリン)
【記者フリートーク】サイ・ヤング賞にも輝いた大物助っ人の包容力なのだろう。取材中のロッテ・カイケルは常に穏やかな笑みを浮かべている。質疑応答の際、外国人選手の多くは通訳に向かって話すが、カイケルは質問者の目を見ながら、ゆっくり丁寧に話してくれる。残念ながら英語が得意でないため、通訳頼みであることは変わらないのだが、彼の熱意は十分に伝わっている。
8月25日には取材中にカイケルから逆質問される場面があった。「今日はどちらのチームが勝つと思う?」。ロッテだと答えると「もしオリックスと答えたら、もう取材は受けないつもりだった」と笑った。援護に恵まれず初勝利まで4試合を要したが、辛抱強く投げ続ける姿もプロフェッショナルの一端だった。(ロッテ担当・大内 辰祐)