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オホーツクの未完の大器、最速150キロ右腕の紋別・池田がプロ志望届提出

スポニチアネックス 2024年9月6日 5時3分

 今季急成長で注目を集めた紋別(北海道)の最速150キロ右腕、池田悠真投手(3年)が5日、プロ志望届を提出した。3年間、北海道大会(夏は北北海道大会)の出場はなかったが、今夏の北北海道大会北見支部予選(対北見工)で150キロをマーク。伸びのある直球を武器に頭角を現し、スカウトの注目を集めるようになった右腕はこの日を迎え、「プロ野球に挑戦すると改めて自覚した」と表情を引き締めた。

 北見支部代表決定戦で北見柏陽に敗れて“夏”を終えた時はプロ野球挑戦か、祖父が毛ガニ漁を営む漁師になるか、進路に悩んだ。最後に池田の背中を押してくれたのは、夏休みに父・雅司さん(43)に言われた「プロ野球に挑戦できるのは限られた人だけ。やるだけ挑戦してみればいい」の言葉だ。複数の大学から話があったが一度封印し、夢に懸ける覚悟を決めた。

 本格的に投手を始めたのは昨年秋。1年前は、卒業後は就職として漁師になることを考えていた。自分の状況を、1年で変えた。「いろいろな人の助けがあって成長できた。その成長したものを無駄にしないように挑戦したい」と池田。1メートル84、87キロの恵まれた体格から最速150キロの直球と縦横2種類のスライダーなど5種類の変化球を持つ右腕は前を向く。

 今は後輩の練習に参加し、体力維持と制球を重視しての投げ込みを続けている。「今の現状でやることを焦らずしっかりやって、今の自分の投球に磨きをかけて、落ち着いて過ごしていきたい」。オホーツクの地で、10月24日の運命の日を待つ。(竹内 敦子)

 ◇池田 悠真(いけだ・はるま)2006年(平18)11月13日生まれ、北海道雄武町出身。雄武小2年の時に雄武フライングタイガースで野球を始める。紋別では外野手だったが、2年秋から本格的に投手を始める。家族は両親と弟、妹。1メートル84、87キロ。右投げ右打ち。

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