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橋下徹氏 兵庫知事問題、公益通報制度に言及し「パワハラおねだりよりも、こちらが本質的な問題」

スポニチアネックス 2024年9月6日 8時28分

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が6日までに自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事(46)を巡る疑惑告発文書問題について言及した。

 今回の問題では、告発した元県幹部の男性を公益通報の保護対象とせず、懲戒処分に踏み切った県の判断が適切だったかどうかが大きな焦点。告発者の権利が守られず「悪質な事案」「法令違反だ」といった指摘も出ている。

 男性は知事のパワハラ疑惑などを指摘する文書を報道機関に配布後、県の公益通報窓口に通報した。県は文書について、真実だと信じるのに正当な根拠や理由があることを指す「真実相当性」が認められないとして、内部告発者への不利益な扱いを禁じる公益通報者保護法の対象に当たらないと判断し、処分を実施。男性はその後死亡した。

 橋下氏は、「『独裁者が粛清する構図』『斎藤知事らの振る舞いは公益通報保護法違反』と専門家が証言 百条委員会に出席」と題された記事を引用し、「パワハラおねだりよりも、こちらが本質的な問題」と指摘し、「法律違反か否かは見解の相違があろうが、この粛清の構図自体を維新は容認するのか?」とつづった。

 日本維新の会は2021年の知事選で自民党と共に斎藤氏を推薦。自民は疑惑浮上を受けて、斎藤氏の辞職を求める姿勢に転じた。一方、維新は疑惑解明を優先する立場をとっている。

◇兵庫・斎藤知事告発文書の疑惑7項目

(1)人事=ひょうご震災記念21世紀研究機構の副理事長2人が突然解任

(2)知事選=2021年知事選で幹部職員らが斎藤元彦氏の選挙を手伝い

(3)知事選=次期知事選に向けた投票依頼のため、商工会などに出向いた

(4)贈答品受領=地元企業からコーヒーメーカーやロードバイクなどを受け取った

(5)パーティー券=副知事らが斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会などに大量購入させた

(6)優勝パレード=阪神・オリックス優勝パレード費用を信用金庫などから不正に集めた

(7)パワハラ=机を叩いて激怒したり、職員を怒鳴り散らしたりした

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