◇パ・リーグ 楽天2―1ロッテ(2024年9月6日 ZOZOマリン)
楽天・早川隆久投手(26)が6日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発し、8回2/3を投げ、4安打1失点に抑えて10勝目を挙げた。自身初で、球団左腕でも初の2桁勝利到達となった。
ルーキーの21年に挙げた9勝が最多だったが、自らを超えた。しかも相手はクライマックスシリーズを争う3位のロッテ。5日の直接対決4連戦の初戦を落とし、3.5ゲーム差と広げられただけに、絶対に落とせない一戦だった。
初回1死からポランコに右中間二塁打され、得点圏に走者を背負ったが、藤原を外角のカットボールで一ゴロ。2死三塁となった後は、ソトを直球3球を続けた後の外角に沈むチェンジアップで空振り三振に斬った。7回先頭の藤原に左前打で出塁を許したが、ソト、高部を打ち取り、山口には大きなスライダーで空振り三振に打ち取った。
打線も4回に安田の左中間適時二塁打で先制。6回には浅村の左越え12号ソロで加点し、早川を援護した。
早川は、完封目前の9回2死一塁からソトに左中間二塁打され失点。126球で降板となり、守護神・則本の救援を仰いだが、則本が後続をしっかりと抑えた。
楽天左腕では、これまで早川がルーキー時代の21年に挙げた9勝が最多で、11年塩見、19年辛島も9勝マークしたが、2桁勝利はいなかった。
早川の快投で両チームの差は再び2.5ゲーム差となった。残り24試合。楽天、そして早川にとっても最多勝、防御率のタイトル争いへ負けられない戦いが続く。
▼早川 しっかり勝てたこと、2桁勝利ができたことはうれしいです。自分の役割を果たせるようにと思ってマウンドに上がった。最後までやっぱり投げ切りたい気持ちはありましたけど、則本さんがしっかり抑えてくれて10勝を手にできたので、次の勝利は完封を目指して頑張れればと思います。(楽天左腕初の10勝には)なかなか2桁勝利というのができなかったので、自分ができたということで、これから左ピッチャーの先発も2桁勝利をしていけると思う。