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ドジャース・大谷「50―50」Xデーは28日!?データサイトが分析 米国人記者の予想は?

スポニチアネックス 2024年9月7日 1時31分

 ドジャース・大谷翔平投手(30)は前人未到の「50―50(50本塁打&50盗塁)」へ、残り22試合で44本塁打、46盗塁と視界に捉えている。現在シーズン50本塁打&53盗塁ペース。現地での注目度も高く、米データサイト「ファングラフス」は記録達成のXデーを「9・27(日本時間28日)」と分析した。スポニチ本紙は歴史的快挙への条件や障害などを、米国人記者3人に聞いた。「Quest for 50―50(50―50への探求)」の行方は――。

 【ロサンゼルス・タイムズ ディラン・ヘルナンデス記者予想 51―53】エンゼルス時代に自己最多の46本塁打した21年は、トラウトら主力に故障者が続出しマークが集中したことと、チームが低迷してモチベーションの維持が難しかったことの影響が大きく、本塁打王を逃した印象が強い。

 今年は違う。後ろにベッツ、フリーマンのMVPコンビが控え、その後もT・ヘルナンデスら強打者がそろう。大谷との勝負は避けられない。大谷が申告敬遠された直後にベッツが3ランを放った3日のエンゼルス戦が典型的な例だ。チームは優勝争いをしており、大谷の本塁打と盗塁は勝利に直結する。勝つために両方を積み上げなければならず、今は「50―50」達成に向けて、理想的な状況といえる。最終的に「51―53」と予想している。

 地区優勝後のチームは主力を休ませるが、「50―50」を達成していなければ、休ませることはないだろう。大谷も出場を希望するに違いない。デーブ・ロバーツ監督には大谷と心中する覚悟があり、メディアに「大谷はわがままだ」と言われたとしても、きっとかばうはずだ。記録が近づいても力まないこと、ケガをしないこと。この2点さえ注意すれば、達成は間違いない。

 【ジ・アスレチック ファビアン・アルダヤ記者予想 50―50】「50―50」は達成可能だと思うが、故障はいつ起きるか分からない。最近は内角への速球の攻めが多い。大事には至らなかったが、事実危ない死球もあった。8月25日のレイズ戦では左手首に、30日のダイヤモンドバックス戦でも右肘に死球を受けた。相手投手は翔平に打たせたくないため、攻めは厳しくなる。不測の事態はいつ起きるか分からない。

 スランプはいつやってくるか分からないが、スランプを招くのも相手投手の厳しい攻めが関係してくる。シーズンを通して翔平へのマークは厳しかったが、記録達成が近づけばさらに警戒される。

 バリー・ボンズが歴代最多のシーズン73本塁打を放った01年もそうだった。誰も“犠牲者”にはなりたくない。50本塁打も50盗塁も相手チームからすれば、前人未到の記録であるがゆえに、阻止したい気持ちが強い。故障、スランプ、増す一方の相手チームの警戒、これらが最大の障害となる。私の予想はそれでも「50―50」だ。

 【USA TODAY ボブ・ナイチンゲール記者予想 51―52】記録達成への障壁は、上位チームとの対戦が多いことだ。ア・リーグ中地区首位のガーディアンズに、カブスは好調でポストシーズンが狙える位置まで上がってきた。強豪のブレーブス、同地区2位のパドレスとの対戦も控える。パドレスのドジャースへのライバル心はここ数年でNo.1。みんな打倒ドジャースに燃えている。

 追い風は、ベッツ、フリーマンがいること。ベッツの復帰は大きい。彼らのような素晴らしい選手が後ろに控えることで、翔平はより多くのボールを見ることができる。

 昨年、ブレーブスのアクーニャは40本塁打と70盗塁が近づいた時は大騒ぎになった。ヤンキースのジャッジも60本塁打に迫る時が一番盛り上がった。誰も成し得ていない「50―50」も大騒ぎになること間違いなしだ。僕の予想は「51―52」。「50―50」を達成すれば、もっとリラックスして打てるようになる。王手をかけてからの一球一球の攻防は楽しみだ。でも、忘れてはいけない。相手チーム、相手投手は打たれたくない、走られたくないということをね。

 ≪今季最終カード初戦6・3%≫ファングラフスは独自のデータ算出を駆使してXデーを「9・27(日本時間28日)」と分析した。今季最終カードの敵地でのロッキーズ3連戦の初戦で「もし1試合しか観戦できず記録達成を目撃したいのなら、この今季最終カードの初戦に行くべきだ」と提言した。残る対戦チームの登板が予想される投手陣、球場ごとの左打者の本塁打確率などを加味。1試合5打席をベースにし、1試合は休養のため欠場するという前提で算出したという。なお現時点で9・27の確率は6・3%。次いで翌28日(同29日)が6・1%。26、29日(同27、30日)が5・9%となっている。

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