昨季の退任から復帰した浦和のマチェイ・スコルジャ新監督（52）が7日、埼玉スタジアムで就任会見に臨んだ。
来年のクラブW杯を念頭に置いたチームづくりに意欲を示した。攻守のバランスをポイントに挙げ、「いい攻撃をするのはもちろん、ボールを失ったときに、どれくらい短い時間で奪い返せるかが重要。ゲームを支配するチームを作りたいと思っている。そしてチーム内にいくつかのルールを設けることによって、ボールを失った後、早いタイミングでボールを奪い返せると思う」と語った。
J1では現在9勝9分け9敗の12位。「まず、行いたいことは選手たちに自信を取り戻させ、チームスピリットを持って戦うチームを作り上げること。現時点ではメンタル面へのアプローチが最も重要だと思う。私にとって最初のステップは、これからの4試合だと思う」と話した。
今後の見通しについても言及。「次のブレイクがあるときには、今シーズンどこを目指すべきかが、はっきり見えると思う。その後はチームを、より安定させていきたい。私にとっても、そこでいったん選手を評価するタイミングになる。Jリーグでも優勝を目指したいと思っている。次の移籍のウインドーは非常に重要になってくる」と見据えた。
この日は浦和に10年ぶりに復帰した元日本代表MF原口元気（33）も埼玉スタジアムで会見。スコルジャ新監督は「元気との協力関係は数時間前に始まったばかり。今シーズンの残りのところで彼の経験やスキルをチームに貢献すると予想している。スキルのところは分かっていた。浦和からいったん離れて、戻ってくるという昨シーズンの（興梠）慎三のいい経験が私にはある。昨シーズンの慎三のようにチームに貢献してくれることを望んでいる」と期待した。