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【柔道】野村忠宏氏「継続していくことに意味がある」主催イベントに過去最多の来場者 競技普及に手応え

スポニチアネックス 2024年9月7日 20時20分

 五輪柔道史上唯一3連覇を達成した野村忠宏氏(49)が主催する柔道イベント「第10回野村道場」が7日、横浜武道館で行われ、いずれも五輪金メダリストの鈴木桂治・男子日本代表監督、男子81キロ級の永瀬貴規(旭化成)、女子48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)、同57キロ級の出口クリスタ(カナダ)がスペシャルゲストとして参加。5人計金メダル8個の豪華キャストが、3時間超に渡り子供たちと交流した。

 イベントには10回目の開催で過去最多となる250人の子供が集まり、その保護者を含めて1500人の観客も集まるなど、大きな盛り上がりを見せた。19年9月の第1回から6年目で節目を迎えた野村氏も、「過去一番盛り上がった。タイミングも良かったし、メンバーも最高だった。全てがいい形で第10回目を迎えられた」と感慨深げだった。

 イベントでは礼儀作法の練習、準備体操を兼ねたサーキットトレーニングの後に、各ゲストがそれぞれの得意技を披露するコーナーも。パリ五輪では日本勢の夏季五輪通算500個目のメダルとなる金メダルを獲得した角田は、野村氏を相手に代名詞と言える巴投げを披露。これには子供たちも大喜びで、角田も「柔道をしていな子も“巴投げ”と言ってくれていたので、テレビで応援してくれていたんだなと実感しました」と笑顔で振り返った。

 「野村道場」は常設の柔道教室ではなく、未経験者も参加できる不定期開催のイベント。これまでも阿部兄妹や大野将平、ウルフ・アロンら現役の五輪メダリストをスペシャルゲストとして招き、レクリエーションの要素も取り入れながら普及活動の一貫として実施してきた。野村氏の思いが詰まったイベントを体験した鈴木監督も「野村先輩にしかできないこと。ずっと続けてもらいたい。これからもできるだけ協力させてもらいたい」と話した。

 野村氏も「継続していくことに意味がある」と、今後も活動を続けていく構え。鈴木監督も「金メダリストが入った瞬間、わーっとなった。これが1年後もあるとは思えない。今のうちに付いた火をどれだけ大きくするか(が大事)」と言葉に力を込めた。

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