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橋下徹氏「この人ほんまに権力持ったらあかんわ」斎藤知事、自身を告発の職員は“保護対象ではない”に

スポニチアネックス 2024年9月8日 8時29分

 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(55)が8日までに自身のSNSを更新。斎藤元彦兵庫県知事(46)を巡る疑惑告発文書問題について言及した。

 兵庫県議会調査特別委員会(百条委員会)は6日、斎藤氏と片山安孝元副知事を証人尋問した。県は文書を公益通報として扱わず、文書を作成した元県民局長の男性を懲戒処分としたが、斎藤氏は「真実相当性がなく、誹謗(ひぼう)中傷性が高い文書だった」として保護対象でなかったと改めて主張。「県や知事の対応に問題はない」と述べ、専門家が指摘する違法性を否定した。文書作成者の特定を幹部に直接指示したことは認め、告発者の処分は公益通報の調査結果を待つべきだと人事当局が進言したとの証言については「記憶はない」と説明。結果を待たず処分できないかと尋ねたとの証言は「全く言っていない」と完全否定した。

 一方、片山氏は、男性を直接聴取した際「選挙で選ばれた知事を公務員が排除しようとしている。不正な行為になる」と考え、厳しく追及したと認めた。3月に文書を入手した斎藤氏から「徹底的に調べてくれ」と指示があったとも証言した。

 文書は斎藤氏のパワハラなど疑惑7項目を挙げたもので、県西播磨県民局長だった男性が関係者や報道機関に配布後、県の公益通報窓口にも通報。県は公益通報者保護法の対象外と判断し、男性は停職処分を受けた後に死亡した。

 橋下氏は、「パワハラ疑惑の知事『告発者探し』を告発された当事者がしたことは『問題なし』と持論 自身の疑惑を告発した職員は『保護対象ではない』と見解【百条委 証人尋問】」と題された記事を引用し、「斎藤さん、この人ほんまに権力持ったらあかんわ」と自身の見解をつづった。

 続く投稿では「誹謗中傷性が高いのか、保護対象外なのかは疑惑を指摘された斎藤さんたちが判断したらあかんという大原則の認識がない。誹謗中傷性が高いから、保護対象外だから第三者調査は不要って。完全なトートロジー。こりゃほんまに権力を持ったらあかん人」とあらためて斎藤氏の対応を批判。

 そして、「斎藤さんの危険な思考は嘘八百発言に凝縮されていたけど」と斎藤氏の“うそ八百”発言に言及し、「しかも告発の真実相当性なしの根拠は、片山副知事たちの追い込みによって告発職員が情報源の秘匿のために言った可能性のある言葉を引用。だから第三者調査でないとダメなんだ」とし、「告発職員が誰々から聞いたなんて、告発対象者である片山副知事に言えるわけがない。本件は、斎藤さんが第三者調査を指示しなかったことが元凶。また斎藤さんの嘘八百発言と斎藤さんの普段の態度振る舞いによって組織が告発職員の追い込みに動いた」と自身の考えを記した。

◇兵庫・斎藤知事告発文書の疑惑7項目

(1)人事=ひょうご震災記念21世紀研究機構の副理事長2人が突然解任

(2)知事選=2021年知事選で幹部職員らが斎藤元彦氏の選挙を手伝い

(3)知事選=次期知事選に向けた投票依頼のため、商工会などに出向いた

(4)贈答品受領=地元企業からコーヒーメーカーやロードバイクなどを受け取った

(5)パーティー券=副知事らが斎藤氏の政治資金パーティー券を商工会などに大量購入させた

(6)優勝パレード=阪神・オリックス優勝パレード費用を信用金庫などから不正に集めた

(7)パワハラ=机を叩いて激怒したり、職員を怒鳴り散らしたりした

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