Infoseek 楽天

復帰2場所目の序二段・炎鵬が白星発進「着実に一歩を踏み出せている」場所前には関取衆とも稽古

スポニチアネックス 2024年9月8日 11時27分

 ◇大相撲秋場所初日(2024年9月8日 東京・両国国技館)

 元幕内で脊髄損傷の大ケガによる長期休場から復帰2場所目の西序二段31枚目・炎鵬(29=伊勢ケ浜部屋)が香富士(36=春日野部屋)を下して白星発進とした。

 立ち合い鋭く当たって左前ミツ、右ハズで一気に攻め込んで押し出し。7場所ぶりに復帰した先場所は西序ノ口13枚目で黒星発進だったため「初日勝つことが一番大事だったのでクリアできた」と安どの表情を見せた。

 国技館の土俵に上がるのは、十両だった昨年夏場所9日目以来で、国技館での白星は昨年初場所13日目の幕内(当時)水戸龍戦以来、実に597日ぶり。この日は午前10時半過ぎという早い時間からファンの大声援を浴びた。「国技館にしかない緊張感や雰囲気がある」と少し硬くなったようだが、相撲には全く影響せず完勝だった。

 名古屋場所前は序二段力士との稽古が中心だったが、番付発表後の8月27日の稽古からは幕内・熱海富士や錦富士ら関取衆との申し合いにも参加。稽古場とはいえ熱海富士に勝つ場面もあったそうで「関取衆とも稽古できるようになって、思ったよりも相撲になる。先場所よりも自信があるというか、不安はないのかなと思う」と自信を深めた。

 現役続行不能と言われた大ケガから競技復帰という前例のない挑戦。「一歩踏み出す勇気。稽古場で着実に一歩を踏み出せている」と確かな手応えをつかんでいる。先場所よりも今場所、昨日よりも今日と、完全復活への道のりを日々前進し続ける炎鵬。「一日一日の積み重ねが自分を作っていく」と言葉に力を込めた。

この記事の関連ニュース