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どちらが歴史的シーズン?MLB公式が大谷翔平とジャッジの決選投票実施 識者投票で大接戦を制したのは…

スポニチアネックス 2024年9月8日 13時59分

 大リーグ公式サイトは7日(日本時間8日)、大リーグ史上初の50本塁打&50盗塁を狙うドジャースの大谷翔平投手(30)と両リーグ最多51本塁打、125打点と驚異的なペースで本塁打を積み重ねるヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)の特集を掲載。「歴史的シーズンはどちら?」と題し「どちらの選手の2024年が最も歴史的なキャンペーンとして語り継がれるだろうか?これは、ピザとタコスのどちらかを選ぶような答えのない状況である。それでも我々は大リーグ公式サイトの9人のライターを集め、彼らに選ばせた」と9人の識者に大谷とジャッジに投票させた。

 ジェイソン・カタニア記者は「今、このスポーツで最高の攻撃力を誇る」とジャッジを持ち上げつつ「ジャッジには申し訳ないが、大谷の本塁打や盗塁のたびに毎晩の話題は、ヤンキースよりもスリリングでドラマチックで楽しいものになるだろう。ヤンキースのキャプテンが60本以上の本塁打を追い求めるよりも。そして、もし大谷が実際に50-50を達成すれば、2024年を振り返ったとき、私たちはそれが傑出した個人的業績であったと振り返ることになるだろう」として大谷に投票した。

 ウィル・リーチ記者は今季ルール改正によって盗塁の難易度が下がっていると指摘。一方で打撃の難易度は変わっていないとしてジャッジに投票した。

 アンソニー・カストロビンス記者は「ジャッジの成績は(ア・リーグ新記録の62本塁打を放った)2022年よりも良いとはほとんど考えられないが、彼は結局のところ自分自身を追いかけている。そして、彼が63本塁打に到達し、自身のア・リーグ記録を破るには、この先、至難の業が必要になるだろう。しかし、大谷はすでに前人未到のことをやってのけた。たとえ50―50に届かなかったとしても、これから彼が記録するホームランと盗塁の1つ1つが、これまで存在しなかった『クラブ』(43-43クラブ、45-46クラブなど)を生み出すのだ。一昨年、アクーニャ・ジュニアが初めて40本塁打70盗塁を記録したのと同じ環境である。しかし、大谷がこれらのルールに助けられているのは間違いないが、MLBの盗塁率が新しく、認識できない領域にあるかというとそうではない。リーグ全体では、1992年の方が盗塁率は高かった。つまり、大谷の貢献は重要なのだ。どちらも並外れたものだが、大谷のシーズンだけが歴史的なものである」と大谷に1票を投じた。

 以前ヤンキースを担当していたマーク・フェインサンド記者は「この2人の選手と彼らのシーズンのどちらかを選べというのは、ほとんどフェアではないように思える」と指摘。その上で「大谷の50―50の可能性を秘めたシーズンは素晴らしいが、新ルールの変更で盗塁数が増えたので、私の中ではそこに少しアスタリスク(注釈)がある。興味深い議論だが、私はジャッジを推す」と結論づけた。

 最終的に大谷が5票、ジャッジが4票の大接戦で大谷が1票上回った。大谷はDHとして史上初のMVP獲得なるかにも注目が集まるが、識者の間では盗塁のルール改正をどのように評価するかが投票の分かれ目となっているようだ。

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