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松原耕二氏 自民総裁選は“党内の疑似政権交代” 刷新感どころか「それを再現しているように見える」

スポニチアネックス 2024年9月8日 15時26分

 元TBSのキャスター松原耕二氏が8日、同局系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に生出演し、自民党総裁選(12日告示、27日投開票)の意味合いについて自身の見解を語った。

 総裁選には、小林鷹之前経済安保担当相(49)石破茂元幹事長(67)河野太郎デジタル相(61)林芳正官房長官(63)茂木敏充幹事長(68)小泉純一郎元環境相(43)の6人が既に出馬を表明した。

 多くの有権者が求めているのは、政治とカネの問題の対応策など。松原氏は「自民党は、かつてというかずっと、たとえば金権批判があったら田中角栄さんから真逆なクリーンな三木(武夫)さんに替えたり、森(喜朗)さんが人気ないと小泉純一郎さんに替えたり。党内の疑似政権交代と言われるものを繰り返してきた。一言で言うと、政権を維持するためなんですよ」と指摘。「今回それを再現しているように見える」と、刷新感どころか、歴史を繰り返そうとしているように映るという。

 候補者たちが打ち出している政策の多くが、過去に野党が実現を求めて声を上げてきた内容。松原氏は「候補者たちは、言葉では新しい政治と言ったり、政治とカネの問題でも何か政策を打ち出している。それは刷新“感”だし」とズバリ。「皆さんのおっしゃる通り、できるのか?なぜやらなかったのか。たとえば夫婦別姓でも、これまでにやるべきである政策を今、言葉でやると言って信を問うんじゃなくて、それならやってから信を問うべきだと思います」と、与党の姿勢を問題視した。

 新総裁が決まれば、新政権の新鮮味があるうちに衆院解散、総選挙を打ち出すと見られる。松原氏は、この流れにも一石を投じた。「解散についても一言言っておきたいのは、私は政権が好きな時に、総理が解散できるというのは、憲法解釈上、私はおかしいと今でも思っています」。さらに「いずれにしても、政権維持のためのあらゆる装置を駆使していると、有権者がどう判断するか」とも語った。

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