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オリ・宮城 力投もにじませた責任感「悔いの残る登板に」1カ月半離脱から規定投球回到達へ中嶋監督も親心

スポニチアネックス 2024年9月8日 19時1分

 ◇パ・リーグ オリックス5-4日本ハム(2024年9月8日 エスコンF)

 オリックス・宮城は7回2/3を6安打1失点の好投も、真っ先に反省が口をついて出た。「それができたら、もっと違ったいい形で勝利できたんじゃないかなって。悔いの残る登板になったのかなと」。8回に自身31イニングぶりの失点を喫し、さらに2死一、二塁とピンチを招いて降板。勝ちパターンのリリーフを休ませられなかった責任を感じていた。

 「もちろん1点もあげたくなかったし、できればマチャ(ド)とかペル(ドモ)とかも結構登板数が増えてきていたので。何とかして、同級生の前とかも投げてほしかったって思いもあったので。そこをゼロで抑えたらチームとしてももうちょっといい雰囲気になったのかなと思いますし、そこは自分の実力不足かなと」

 降板時には、従来の厚沢投手コーチではなく中嶋監督がマウンドまでかけつけた。「『残りのアウト1つはなかなか難しいな』と。『8回しっかり頑張ってこい』って(7回終了後に)言葉を受けていた」と宮城。連続無失点は30イニングでストップし、今季10勝到達が厳しくなった一方で規定投球回にはあと31回1/3。今季は5月から6月にかけて約1カ月半、左大胸筋の筋損傷で離脱した若きエース左腕は残り4登板が見込まれ、指揮官は「それ(規定投球回)は考えますよね。乗っておいた方が、本当は…って思いますけど。いかせすぎたら、次の時に負担がかかったりしますし。狙えるものなら狙わせてあげたいのもあります」と親心をのぞかせた。

 宮城自身も「全然まだ可能性はありますし、いけるところまでしっかりいきたい。もちろんもっといい数字出せると思いますし、二桁勝利が難しくても9勝だったり、残りの試合全部勝つつもりでやります」と意欲的だ。5年目で自己最多125球の力投を終え「プラスだと思いますし、もっともっと投げられる体力はあったので。監督にアピールしたいと思います」と少し笑みを浮かべながら、シーズン残り登板での躍動へと目を向けていた。 (阪井 日向)

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