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新潟が9年ぶり4強進出 町田に0―2で敗れるも2戦合計5―2 堀米主将「次に進んだことがすべて」

スポニチアネックス 2024年9月8日 23時33分

 ◇ルヴァン杯準々決勝第2戦 新潟0―2(2戦合計5―2)町田(2024年9月8日 Gスタ)

 第1戦を5―0で先勝していたJ1新潟は、アウェーで町田に0―2で敗れたが、2戦合計5―2で15年以来9年ぶりのベスト4進出を決めた。前半41分、45分にゴールを許し、0―2で入った後半も好機がありながら無得点。それでもDF遠藤凌(26)、DF稲村隼翔(22)らが体を張って守り、追加点は許さなかった。準決勝は10月9、13日に川崎Fとホーム&アウェーで対戦する。

 難しい試合を耐えに耐え、4強をたぐり寄せた。黒田監督体制の町田には昨季から2勝1分けと分が良かったが、初の敗戦。ただ、第1戦のアドバンテージを守り切り、DF堀米主将は「苦しいゲームだったけれど、次に進んだことが全て」と控えめに喜んだ。

 ボールをつなごうとする新潟に圧力をかける町田の構図は、第1戦や8月のリーグ戦と同じ。ただ、その圧力に対して新潟に迷いが出た。「ビルドアップがうまくいかずに蹴るのか、蹴らないのか。チームとして中途半端で、全体として間延びしている状況だった」とボランチの宮本は振り返る。

 ビルドアップがはまらずに選手同士の距離感が悪くなると、直近2試合の対戦では優位に立っていたセカンドボールの回収でも相手に上回られた。2、3次攻撃を許し、相手の得意なセットプレーを与えてペースを握られて前半に2失点した。

 「本当に大きなプレッシャーをみんな抱えながらプレーしたのは事実」。松橋監督が言うように、第1戦の5点のアドバンテージが逆に重圧になり、いつも通りのプレーができない面もあった。

 それでも後半は相手のプレスを剥がして前進する場面も増えた。飲水タイム後からはDF藤原が「突破という意味では3点目を取られないことが大事。チーム全体でも(その意識)あった」と言うように守備重視の意志を統一して、途中出場したFW小野らが前線からの圧力を強化。遠藤、稲村の若いセンータバックコンビも最後まで粘りの守備を見せて試合を終わらせた。

 シーズン前に掲げた“てっぺん”まであと2つ。藤原は「このチームで、このサッカーでベスト4に行けたのは自信を持っていい。次の準決勝も難しい戦いにはなると思うので、この経験を生かせればいい」と前を見据えた。 (西巻 賢介)

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