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新将棋会館、堂々完成!JR千駄ケ谷駅から徒歩2分 床面積2459.5平方メートル 対局室8→12

スポニチアネックス 2024年9月9日 5時3分

 日本将棋連盟は8日、東京都渋谷区千駄ケ谷1丁目に完成した新将棋会館をメディア向けに公開した。新会館はJR千駄ケ谷駅から徒歩2分と好立地に建てられたヒューリック将棋会館ビルの1階部分で、延べ床面積は2459.5平方メートル。地下1階、地上5階の現会館(千駄ケ谷2丁目)に比べ若干狭いが、エレベーターホールや階段スペースがワンフロアの恩恵を受けて省かれ、対局室は8から12に増加した。特別対局室は18畳から21畳に拡大。畳は熊本県産の最高品質ブランド「ひのさらさ」を採用し、廊下には五つ星ホテルで導入されている英国製カーペットを敷き詰めるなど豪華な内装だ。イス対局室やスタジオ仕様の防音対局室も新設し、現会館より多くの対局を組むことが可能となった。

 完成記念のテープカットを行った羽生善治会長(53)は「これからこの場所を将棋界の総本山として皆さまに楽しんでいただけるような場所にしていきたい」とあいさつ。建設のため実施したクラウドファンディングでは目標を大きく上回る9億円超が集まるなど、支援者への感謝を示し「(会館が)移るんだなと改めて実感した。対局室が増え、静かな環境で指すことができる。ファン向けにもさまざまなサービスを充実させたい」と続けた。公式戦の実施は来年1月からの予定。年内はこれまで通り現会館が舞台となる。

 新会館には現会館同様、売店、道場を併設。さらに将棋コンセプトのカフェを新設し、10月1日に営業を開始する。佐藤康光九段(54)こだわりのコーヒー「康光ブレンド」や、新宿中村屋監修の本格カレーなどがメニューに入った。羽生をはじめ、棋士のポートレートがプリントされた期間限定カプチーノも提供される。

 なお大阪府高槻市に建設中の新関西将棋会館は11月17日に完成式典が行われる。(我満 晴朗)

 ≪藤井7冠クイズは苦手?≫この日は日本将棋連盟創立100周年。新会館公開後は東京都千代田区の帝国ホテルで記念式典と祝う会が開催された。藤井聡太王将(22)=7冠=はじめ同連盟所属の棋士、女流棋士、指導棋士を含む関係者約700人が参加。祝う会ではサバンナの高橋茂雄(48)がMCとなり、クイズ形式の出し物などで出席者を楽しませ、最後にあいさつに立った藤井は「私もクイズに挑戦しましたが第1問で間違えてしまいました」と明かし、場内を和ませていた。

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