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右打者史上最高成績を目指すジャッジと「50-50」視野の大谷翔平 歴史的価値を公式サイトが検証

スポニチアネックス 2024年9月9日 9時7分

 大リーグ公式サイトが自身が持つ62本のア・リーグ本塁打記録に挑戦するヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)と本塁打&盗塁の「50-50」を視界にとらえ、新たな歴史を築こうとしているドジャースの大谷翔平投手(29)で、どちらがより歴史的で素晴らしいシーズンを送っているか、9人の記者の見解を掲載した。

 結果は5人の記者が大谷、4人の記者がジャッジを選択するなど互角のものに。ジャッジを選んだ記者は右打者として、史上最も優れたシーズンを送る可能性があるからだと主張する。ジャッジは2022年に62本塁打でア・リーグ記録を更新し、OPS+(シーズンやリーグの異なる選手同士を比較する際に使用する、傑出度を測る指標。平均に対する得点力の大きさをパーセンテージで表す)が210だった。今年、再び60本以上のホームランを記録するペースでOPS+は221に達している。

 これらの数字を一度でも達成した選手はベーブ・ルース(1927年、60本塁打、OPS+225)、マーク・マグワイア(1998年、70本塁打、OPS+216)、バリー・ボンズ(2001年、73本塁打、OPS+259)だけ。そして、ジャッジが現在のOPS+がマグワイアの1998年よりも高いことを考えると、史上最高の右打者のシーズンとなる可能性がある。しかもMLBの投手のレベルが上がり、他の打者がなかなか結果を残せていないこともあり、より価値がある。

 今季の敬遠数は18度で、22年の19度に迫っている。ブルージェイズは特に敬意を払い、走者なしでも敬遠する。それくらい恐れられている。大谷の50-50は素晴らしいが、昨年のブレーブスのロナルド・アクーニャの40-70でも見られたように、ルール変更が盗塁を促進している。そこは注釈をつけるべき。今後40-40への挑戦などは珍しいものではなくなるかもしれないとしている。

 これに対して大谷を選ぶ記者は、ジャッジの挑戦は22年の自分自身への挑戦で、必ずしも新しい試みではない。一方で大谷は前人未到の50-50に挑んでいる。しかも、これをトミージョン手術からのリハビリ中に達成しているだけに、より記憶に残るだろう。大谷はMLBを代表する投手でもあるのに、パワーとスピードで誰も達成したことがない記録を作る。大谷が今季40盗塁に到達したときシーズンに200奪三振と40盗塁を達成した史上5人目の選手となった。

 他の4人は全て1893年にマウンドが現在の距離に移動する前、1898年に現代の盗塁ルールが採用される前の選手だ。加えて大谷は現在MLBでホームランがトップ、盗塁は2位に位置する。ホームランと盗塁の両方でトップ2に位置した選手は1908年のホーナス・ワグナーと1909年のタイ・カッブだけだ。ゆえに大谷の方がより「歴史的」なのであると主張している。

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