◇インターリーグ ドジャース4―0ガーディアンズ（2024年9月8日 ロサンゼルス）
ドジャースの大谷翔平投手（30）は8日（日本時間9日）、本拠でのガーディアンズ戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で安打を放ち、2022年に記録した年間160安打を更新する今季161安打目をマークした。第3打席では2戦ぶりの一発となる今季46号を放ち、2021年にマークした自己最多本塁打に並んだ。
1―0の5回1死走者なしで迎えた第3打席で大谷が特大の一発を放った。右腕バイビーの甘く入ったチェンジアップを捉えると手応えは十分。あとは右翼ポール際の内側か外側かだけの当たりだった。打球速度は116.7マイル（約187.8キロ）、角度は34度。飛距離は450フィート（約137.1メートル）で右翼後方5階席に設置されたブルックリン・ドジャース時代の1955年のワールドシリーズ初制覇を記念する看板に直撃する特大弾だった。大谷は本塁打を確信してダイヤモンドを一周。場内の大型スクリーンには46―46の文字が映し出された。審判団によるビデオ判定もあったが、判定は覆ることなく本塁打と判定され、ベンチで大谷がガッツポーズを見せた。これで打点も101打点で自己最多を更新し、リーグトップのブルワーズ・アダメズに並んだ。
試合を中継したスポーツ専門局「スポーツネットLA」は大谷の特大アーチの弾道をグラフィック化。打球の最高到達点が119フィート（約36.2メートル）と表示され、右翼ポールの上を空過していることが確認できる。36メートルは一般的な建物なら13階に相当する高さだ。
米スポーツ専門局「ESPN」は「大谷はキャリア通算で450フィート以上の本塁打を22本放っているが、全て（自己最多46本塁打を記録した）2021年以降だ」と紹介。「また、この期間ではどの選手よりも5本以上多い」と2021年以降では大谷が最多だとした。
大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は、自身のXで大谷の今季450フィート以上の本塁打は今季9本目と投稿。2015年のスタットキャスト導入後では、2017年のヤンキース・スタントンのシーズン10本に次ぐ2番目の記録だと紹介した。また、ドジャースタジアムでは2015年以降、450フィート以上の本塁打が16本出ているが、複数記録したのは大谷だけで、大谷は6本も放っていることも伝えた。
米データ分析会社「コディファイ・ベースボール」は公式Xでリーグ最多51本塁打を誇るヤンキース・ジャッジの今季の450フィート以上の本塁打は6本と紹介。本塁打数では大谷が下回っているが、特大弾の数では大谷が上回っている。そして別の投稿では「トミー・ジョン手術からのリハビリ中に、ピッチャーがシーズン中に46本のホームランを打ち、46個の盗塁を達成することを想像してみてください」と異例のシーズンを送っていることを強調した。