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巨人・浅野“鯉料理”任せろ 首位攻防3連戦で先発の広島3投手と好相性

スポニチアネックス 2024年9月10日 5時34分

 4年ぶりのリーグ優勝を狙う首位・巨人は、10日から1ゲーム差の2位・広島と首位攻防3連戦(マツダ)に臨む。今季初めてマツダスタジアムでの一戦に挑むのが浅野翔吾外野手(19)。新人だった昨季プロ1号を放ったのが同球場で、今季の広島戦では対戦打率.417をマーク。1勝4敗2分けと鬼門の敵地で流れを変える新風の役割を果たし、大事な3連戦の勝利に貢献する。

 19歳とは思えぬ言葉が、3連戦の重要さを物語っていた。チームとともに広島へ移動した浅野は「勝てればいい。自分が打つ打たない関係なしにチームとして勝ってゲーム差を広げられれば一番いいです」と勝利を最優先。貫禄ある風貌から「おっちゃん」と呼ばれる高卒2年目が、首位攻防戦での必勝を口にした。

 データ上は分が悪い。敵地では今季1勝4敗2分けと苦戦が続く。だが、浅野は別。プロ1年目の昨年8月18日、森からプロ1号となる2ランを放った。思い出深い球場に「嫌な印象はないです」。さらに今季は初戦先発の森下に2打数2安打、2戦目以降に先発が予想されるアドゥワに3打数2安打、床田に3打数1安打で、広島戦打率.417をマークする。チームが苦手の鬼門では今季初プレーで、流れを変える存在となる。

 8月14日の阪神戦から18試合連続先発出場中。直近3試合は13打数1安打も、阿部監督は「浅野をあえて使っているのは、それを糧にしてもらいたい。将来チームが困ったときに打つバッターになってほしい」と期待する。指揮官はこの3連戦に菅野を中8日で初戦、戸郷を3戦目に投入するローテーション再編に8月下旬から着手。今季を占う直接対決に「踏ん張りどころ。大事なのは大事だけれど、そう思いすぎて気負っても仕方ない。みんな普段通りにやってほしい」と静かに闘志を燃やした。

 3連勝すれば、最短13日に優勝マジックが点灯する可能性がある。逆に3連敗なら首位を奪われ、12日に広島にマジックが出る。「落ち込んでいる暇はない。打って悔しさを返すしかない。一つの試練だと思って頑張っていきたい」と浅野。調子は関係ない。勝つために若武者がバットを振る。(青森 正宣)

 ≪巨人の最短M灯は13日≫首位・巨人と2位・広島が直接対決3連戦。マジックの最短点灯は2位・広島の方が早い。最短点灯日は12日で、3連勝するとM16が出る。広島が3連勝した場合、巨人は残り16試合に全勝しても81勝56敗6分けの勝率.591、一方、広島の方が残り19試合と多く、3試合ある巨人戦に敗れても残りの16試合に勝利すれば82勝56敗5分けで勝率.594となり巨人を上回る。巨人の最短点灯は13日。10日から4連勝し、広島が4連敗。さらにこの期間にDeNAが2敗もしくは1敗2分けの場合、M12が出る。

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