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松井一郎氏 兵庫・斎藤知事が辞職を固辞するワケ「すべてを自らがダメだったと認めがたいと」

スポニチアネックス 2024年9月10日 15時41分

 日本維新の会の元代表で、元大阪府知事、元大阪市長の松井一郎氏(60)が10日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、パワハラやおねだりなど数々の疑惑が取り沙汰されている兵庫県の斎藤元彦知事(46)の今後について自身の見解を示した。

 松井氏が大阪府知事時代、斎藤氏は財政課長でかつての部下だった。また維新は21年の県知事選で自民とともに斎藤氏を推薦。松井氏はその時の代表でもあり、関わりがあった。

 パワハラなど斎藤氏の7項目にわたる疑惑を文書で告発した元県民局長の男性は、逆に懲戒処分に問われ、その後死亡した。自殺とみられる。県議会の調査特別委員会(百条委員会)に出席した斎藤氏は、「不快に思われたのであればお詫びしたい」と繰り返し、パワハラを認めることはなかった。維新からは辞職と出直し選挙を要求されたが、固辞している。

 番組では、今回の問題を受けて職員が苦情電話の対応に追われ、大阪・関西万博などの準備業務に支障をきたしているという職員の声を紹介。松井氏は「斎藤知事自身も、県政を進めていくというのが、知事としての一番のミッションだと思っているし、議会も県政を進めることが必要だ、それを一番重視していると。職員の皆さんも、今の状況では仕事がやりにくくなったと言われている」と指摘した。その上で「県政を進めるという思いは、斎藤知事も議会もそうなら、辞めて信を問うしか県政は動きませんよ」と見解を口にした。

 県議会は19日から始まる定例会で、知事の不信任案を提出するとみられる。松井氏は「斎藤さんは辞職はしないと言っている。斎藤さんも政治家だし、キャリアの官僚だから、不信任が議決されれば、判断するしか道はない。それを待っているんじゃないですか?」とも推測。「自分自身は今回のことで辞職の判断はしないけど、議会がそれを求めるなら、不信任で対応するということだと思います」とした。

 タレント鈴木紗理奈からは「辞職は選択肢にならないんですか?」と疑問が飛んだ。松井氏は「認めることになるからじゃないですか?」と説明。「知事として、たとえば行財政改革とか高校無償化とか、大学の無償化とか、3年取り組んできた。今回のことで、すべてを自らがダメだったと認めがたいということで、辞職ということに抵抗しているんじゃないですかね?」と分析した。

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