Infoseek 楽天

西山朋佳女流3冠 女性初の棋士へあと2勝「一局一局全力」 編入試験第1局白星スタート

スポニチアネックス 2024年9月10日 18時39分

 将棋の西山朋佳女流3冠(29)は10日、東京都渋谷区の将棋会館で指された棋士編入試験第1局で試験官の高橋佑二郎四段(25)を132手で下し、プロ編入まであと2勝とした。

 得意の三間飛車をぶつけた後手の西山は中盤の押し引きを経て、高橋の馬切りに乗じ迫力ある攻撃を継続。自王も危ない形になりながら冷静に先手王を討ち取った。「気が抜けない難しい将棋でした」と振り返り、第2局以降については「一局一局全力を尽くすしかないのかなと思います」と話した。

 女流タイトル16期の実績がある西山は7月に公式戦で規程の成績を収め、棋士編入受験資格を取得。同試験は新四段の5人と一カ月毎に対局し、3勝を挙げれば合格となる。女性が棋士となった例は過去になく、22年には里見(現姓福間)香奈女流5冠が初挑戦したが、0勝3敗で史上初の女性棋士誕生には届かなかった。

 西山の棋士編入試験第2局は10月2日に予定されている。試験官は山川泰熙四段(26)。

この記事の関連ニュース