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ドジャース・大谷 50―50へ前進47盗塁!2試合連続マルチ安打 11日はカブス・今永と対戦

スポニチアネックス 2024年9月11日 1時31分

 ◇ナ・リーグ ドジャース4-10カブス(2024年9月9日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が9日(日本時間10日)、カブス戦で6試合ぶりに今季47個目の盗塁となる二盗を決め、46本塁打と合わせメジャー史上初の「50―50(50本塁打、50盗塁)」にまた一歩前進した。2試合連続のマルチ安打と気を吐いたが、チームは4―10で大敗し、優勝マジックは13のまま。10日(同11日午前11時10分開始)の同戦は、今永昇太投手(31)との今季2度目の対決を迎える。

 二塁ベース上で大谷は左手の走塁手袋を外し、いつも通り涼しい表情を浮かべた。5万495人から地鳴りのような大歓声が起こる。左翼の大型ビジョンに「46/47 SHOHEI OHTANI THE CHASE(追跡) FOR 50/50」と表示されると、再び喝采を浴びた。

 四球で出塁した3回。ベッツの打席で、2ボールからスタートを切った。完全に投手のモーションを盗み、二塁に楽々と滑り込んで今季47個目の盗塁を成功。18試合を残し、前人未到の「50―50」まであと「4本塁打、3盗塁」とした。

 相手右腕ヘンドリックスは、投げ始めてから捕手が捕球するまでのクイックモーションのタイムが1・5秒台。通常、1・2秒が合格ラインとされており、大谷に迷いはなかった。普段からタブレット端末や、自らストップウオッチで測ることで相手投手を研究する。かねて「高い確率でセーフになる時にはもちろん行っている」と語る努力のたまものだった。

 中前打を放った5回も再びベッツの打席でスタート。ただ、ここはベッツが安打を放ち、盗塁とはならずに三塁を陥れた。試合前は「小児がん啓発」イベントの一環で特製Tシャツを着用してキャッチボールを行うなど、子供たちと交流。チームは敗れて優勝マジックは13のままだが、大谷は2試合連続の2安打で打率を・292に上昇させた。

 10日(日本時間11日)はドジャースは右肩腱板損傷から3カ月ぶりに復帰する山本、カブスは今永が先発予定。4月7日の初対戦で大谷を2打数無安打、1三振に封じた今永は「この場所で投げ合うことに凄く意味があると思う」と語り、続けて「日本人の方だけでなくて、全世界のファンの方が注目してくれるかもしれないので、本当に“大谷選手さまさま”です」と感謝の言葉を口にした。

 大谷、鈴木を含め日本選手4人が同時に先発出場すれば、07年5月4日のイチロー、城島健司(ともにマリナーズ)、松井秀喜、井川慶(ともにヤンキース)以来、17年ぶりの“ビッグイベント”だ。山本を援護することは、今永を打ち砕くことを意味する。「50―50」の“追跡”からますます目が離せない。(柳原 直之)

 ≪日本選手4人同時先発は17年ぶり≫これまで日本選手4人が同時に先発出場した唯一の試合が、07年5月4日のヤンキース―マリナーズ戦。ヤ軍は井川慶が先発し、「5番・左翼」の松井秀喜が3回に2号ソロを放って日米通算2000安打に王手をかけた。井川はメジャー最短の4回0/3で9安打8失点KO。マ軍は「1番・中堅」のイチローが2安打、「7番・捕手」の城島健司が3号ソロを含む3安打2打点と活躍し、試合は15―11でマ軍が勝利。

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