ラグビー・リーグワン1部の神戸が11日、神戸市内の練習場で本格始動した。
これまでも継続して個々でハードなトレーニングを積んできた中、この日はブロンコと呼ばれる持久力の測定からスタート。気温30を超える暑さにも負けず選手たちは走りきり、その後はパスなどのスキル強化のメニューを消化した。
動きを見守ったデイブ・レニー・ヘッドコーチ（HC）は「（ブロンコで）自己ベストを更新した選手もいた」と説明。その上で「皮下脂肪を落としつつサイズを上げようとしている選手もいる。ハードワークする姿勢を見せてくれたので良かった」と納得の表情を浮かべた。
昨季は日本代表としてW杯に向かっていたFB山中亮平（36）は、オフ期間の充実した自主トレを経て、この日を迎えた。「（近年は）ジャパンに行ったりしている時は、自分の体と向き合う時間はあんまりなかった。そういう意味では、いい感じで体を仕上げてこられた」。レニー体制2季目ということもあり「昨季に積み上げたものを継続して、そこからのスタート。さらに上げていければ、昨季より良い結果が出せると思う」と自信を示した。
一昨季に9位と低迷しながら、昨季は5位。あと一歩でプレーオフ進出を逃した一方で、チームとしての成長は示した。西の名門が目指すのは当然、リーグ制覇。そのためにも、まずはプレーオフに進むのは必須となる。「優勝を目標に置いて、しっかりとチーム全体で1試合1試合を勝っていければ。そこに自分も貢献できるように」と山中。20日から実施する8日間の宮崎キャンプなどを経て、12月21日に敵地で静岡との開幕戦を迎える。