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“コバホーク”小林鷹之氏 小泉進次郎氏掲げる「解雇規制見直し」に言及 「反対というか…」

スポニチアネックス 2024年9月11日 17時18分

 自民党総裁選(12日告示、27日投開票)への出馬を表明している小林鷹之前経済安保相(49)が11日放送のニッポン放送「辛坊治郎ズーム そこまで言うか!」(月~木曜後3・30)にゲスト出演。同じく総裁選に出馬する小泉進次郎元環境相(43)の政策について持論を述べた。

 同じくゲスト出演した政治ジャーナリストの青山和弘氏が「今、総裁選で何が争点になってるかというと、政策面で光が当たってるんですよ。ここに来てようやく」と切り出し、「小泉進次郎さんが、解雇規制の見直しって言い出した。見直して労働力を流動化させようとしてる。いろんな会社に移れるようにするのか、クビが多くなるのか。小泉さんはこれを1年でやるって言ったけれど、ものすごいこと。日本の終身雇用をぶっ壊すっていうことだから。小林さんには解雇規制の見直しに賛成か反対か、まず聞きたいです」と、聞いた。

 小林氏は「どっちかっていうと、反対というか慎重です。基本的に労働市場の流動性を高めていくことは大切なことだと思うんですけれど、そこには現実に働いてる方たちがたくさんいて、その方たちの安心を確保することが大切。雇用が安定しているということ。解雇規制をいきなり導入すると逆に格差が固定化しかねない。本当に丁寧にやらないといけないと思ってる。私は、マッチングとかリスキリングとか通じて失業なき労働移動をやっていくべきではと思います。急進的な改革は負の側面が多い。丁寧に舵を切っていくことが大切だと思う」と述べた。

 米国のように流動性が高い社会についても「今の日本型の社会になじまないと思う。仮に流動性を高めていくとしても、少し時間をかけて国民の理解を得ながらやらないと相当なハレーションが社会に起きると私は思いますね」と見据えた。

 進次郎氏の父・小泉純一郎氏が「聖域なき構造改革」を推進した当時、小林氏は政治家になる前だったが「あれによって、地域やコミュニティーを支えた中小企業や商店街が非常に弱ってしまった。それはもったいないことだった。あれも時間をかけて、コンセンサスを得ながらやっていくのであればまた違った結果になったかもしれない。いきなり右から左へガーンと舵を着ると、相当ひずみが生じる。社会になじまなかったなと思います」と評した。

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