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サッカーが好きじゃない人生との決別…高パフォーマンスのG大阪MF美籐倫「まだまだ。実直に続けるだけ」

スポニチアネックス 2024年9月12日 1時23分

 ◇天皇杯準々決勝 G大阪2―1広島(2024年9月11日 Eピース)

 プロ入り2度目のスタメン出場となったG大阪の大卒新人MF美籐倫(22=関学大)が、今後のリーグ戦出場アピールに成功した。ダブルボランチの一角として後半25分までプレー。「自分の持ち味は球際の部分とか運動量の部分。広島さん相手にこれだけできたのは大きかった。信じて使ってくれた監督に感謝です」。守備だけではなく、ビルドアップに積極的に参加し、機を見たドリブル侵入で広島ゴールを脅かした。

 プロ入り後は悔しさばかり味わってきた。デビュー戦となったルヴァン杯・J3琉球戦では空回りし、J1デビュー戦となった福岡戦(5月3日)は出場8分で一発退場。DF濃野(鹿島)ら大学同期が活躍するのを傍目で見るだけだった。だが「根は負けず嫌い」(美籐)。クラブレジェンドの遠藤保仁コーチとマンツーマンで居残り練習をこなすなど足りないものと向き合った。「一番努力し続けた半年間」で、確かな成長の跡を示した。

 それまでは本人いわく「サッカーがさほど好きじゃない人生だった」。居残り練習はしない。好きな物は食べる。筋トレもしないタイプ。だがサッカー人生で最も悔しい時を経験したことが、逆にサッカーが好きなんだと気付かせてくれた。真剣に向き合う時間になった。今では「これでお金を稼ぐ」と覚悟も定まった。

 「まだ1試合だけ。まだまだ。実直に続けていくだけです」。1メートル80の大型ボランチ。シーズン佳境を迎える中、新戦力の台頭は大きい。

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