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パドレス・ダル 復帰後初白星で野茂に並んだ日米通算201勝 5回2失点「また勝てるとは」

スポニチアネックス 2024年9月12日 1時33分

 ◇インターリーグ パドレス7-3マリナーズ(2024年9月10日 シアトル)

 勝負の分かれ目で、パドレス・ダルビッシュがギアを上げた。3―2と逆転した直後の3回だ。先頭から連打で無死一、二塁のピンチで「イチローの愛弟子」と呼ばれる2番・ロドリゲスを、この日最速の95・9マイル(約154・3キロ)の外角直球で見逃し三振。2死後は4番・アロザレーナを、95・2マイル(約153・2キロ)の直球で見逃し三振に斬った。

 「打たれても慌てずに投げられた。この前よりは少ない力で94、95マイルを投げられた。効率は良くなっている」

 手応えの5回7安打2失点。5月19日のブレーブス戦以来114日ぶりの5勝目は、野茂英雄と並ぶ日本投手2位の日米通算201勝目となった。「凄くうれしい。(今季)戻ってまた勝てるとは考えていなかった」。6月に左股関節痛で負傷者リスト入りし、7月は「家族に関する個人的な事情」で制限リストに入り離脱した。4日のタイガース戦では3回途中3失点だったが、2戦目での復帰白星。並んだ野茂氏については「投げていた時代、置かれていた状況が自分と全く違う。まだまだ手が届かないな、と正直に思う」と改めて敬意を示した。

 初回、2回は速いスライダーでソロ2本を浴びたが「途中から大きなスライダー系を使うと相手が迷いだした。3回から良くなった」と修正。3回以降5三振を奪ってメジャー通算1991三振とし、日本選手初の2000奪三振も見えてきた。黒田博樹の日米通算トップ203勝もあと2勝。「ぎりぎりの戦いをしているこの時期に自分の記録は言ってられない」。ドジャースに4・5ゲーム差の地区2位で、ワイルドカード争いではトップ。頭にあるのはチームの勝利だけだ。

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