14日に首位・広島を迎え撃つ鹿島は12日、異例の非公開練習で調整した。非公開は試合前日のみ行っており、前々日に厳戒態勢を敷くのはポポヴィッチ監督が就任した今季では初となる。1試合未消化ながら、広島と勝ち点7差の4位。サポーターや報道陣をシャットアウトし、静かな環境で天王山に備えた。
練習後にオンライン取材に応じたFW鈴木優磨（28）は「特別気合が入っているわけでもない。目の前の一戦に対して、いつも通りいい準備ができている」と自然体を強調した。鹿島にとっては同25日の東京V戦以来3週間ぶりの公式戦。中断期間は負荷の高いメニューで追い込んだ。「前半戦で積み上げてきたものを、終盤戦にかけて生かしていくようないいトレーニングができた」と充実感をにじませた。
一方の広島は過密日程の真っただ中。11日の天皇杯G大阪戦から中2日と、試合間隔は対照的だ。「必ずしも試合をやっていない方がアドバンテージを得られるわけではない。試合勘の部分もある」とエースは冷静だが、必勝態勢は整った。
「今後優勝を狙っていく上で、お互いにこの試合は負けられない。必ずファンとともに勝ち点3を取りたい」。今季14戦負けなしのホームの利を生かし、優勝戦線に踏みとどまる。