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“紀州のドン・ファン”事件 直接証拠なしで有罪立証は?清原博弁護士「証拠そろっている方ではないか」

スポニチアネックス 2024年9月12日 16時4分

 国際弁護士の清原博氏が12日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!smile~」(月~金曜後1・55)にリモートで生出演し、“紀州のドン・ファン”と呼ばれた和歌山の資産家・野崎幸助さん(当時77)を殺害した罪に問われている元妻の須藤早貴被告(28)の初公判を受け、検察側の有罪立証について見解を語った。

 須藤被告は18年5月24日、野崎さんに対し何らかの方法で口から致死量の覚醒剤を摂取させて、殺害した罪に問われている。黒ワンピース姿で出廷した被告は、罪状認否で「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を摂取させたこともありません。無罪です」と述べ、起訴内容を否認した。

 須藤被告は当日、野崎さんと二人きりになる時間があったが、犯行を立証する物的証拠がほとんど上がっていない。この日の初公判で検察側は、須藤被告が「完全犯罪 薬物」「老人 完全犯罪」とったワードや、遺産相続などに関する疑問を検索していたとする証拠を示した。

 MCのフリーアナウンサー石井亮次から「過去には状況証拠だけで有罪判決になった裁判も数多くある」と振られると、清原氏は「私の経験でも、直接証拠がなくても状況証拠だけで殺人の有罪判決が出たという事例は数多くある」と説明。「状況証拠の積み上げだけで有罪立証が難しいというわけではありません」と付け加えた。

 また「裁判の推移を見ないと分かりませんけど」としつつも、「私の見た目では、報道ベースですけど、状況証拠としてはかなりそろっている方ではないか。だからこそ検察側は有罪立証に自信を持っていると、私には見えている」と見通しを語った。

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