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巨人・阿部監督 勝負手ズバズバ「この3連勝を無駄にすることなく、勝つためにみんなで頑張りたい」

スポニチアネックス 2024年9月12日 21時47分

 ◇セ・リーグ 巨人5―0広島(2024年9月12日 マツダ)

 巨人はミラクル大逆転から一夜明けた12日も広島に5―0で快勝。広島に4ゲーム差をつけ、2020年以来4年ぶりのセ・リーグ制覇へ大きく前進した。あす13日にも優勝へのマジックナンバー12が点灯する。

 阿部慎之助監督(45)にとっては、勝負手が次々に決まっての3連勝だった。

 2013年を最後に勝ち越しのない“鬼門”マツダでの首位攻防3連戦。初戦では3カ月ぶりの2番に起用した坂本が初回に先制&決勝の6号ソロを放ち、好投していた菅野を5回1安打無失点でスパッと代えて次回登板に備えさせる驚きの采配も見せた。

 第2戦では二塁すら踏めず、零敗寸前の9回に代打・中山の四球から始まって坂本の執念の安打で満塁とし、ここから一挙9得点を挙げて大逆転勝ち。

 第3戦となったこの日は3戦15打席連続無安打の丸を5月15日のDeNA戦(福井)以来87試合ぶりのベンチスタートとさせたが、7回に坂本の代走に起用した丸が9回の初打席でトドメの12号2ランを放った。

 この日最大の見せ場は3―0で迎えた9回の守り。3番手左腕・バルドナードが2死から安打と四球で一、二塁のピンチを招くと、迷わず守護神・大勢をマウンドに送った。

 大勢のイニングまたぎを想定し、このタイミングで右翼・浅野をベンチに下げて三塁に湯浅を入れ、増田大を三塁から左翼へ、オコエを左翼から中堅へ、丸を中堅から右翼へと野手の守備位置を大シャッフル。

 そして、大勢は恐怖の巨人キラー、末包を投ゴロに仕留めて好救援。昨年6月3日の日本ハム戦(東京D)以来467日ぶりのイニングまたぎとなった9回も3人でピシャリと抑えて指揮官の思いに応えた。

 試合後、阿部監督は「いや、凄く大きな3連勝だったと思います」と第一声。8回に大勢を投入したタイミングについては「それに選手が応えてくれた」とし、「最後はミスも出ましたけど、丸がカバーしたりとか、そういうので勝てました」と連続送りバント失敗のあとで飛び出した丸の一発も高く評価した。

 3回に一挙3点先取した場面は先頭・浅野の二塁打から。「若いですけど、失敗を恐れず思い切ってやれと伝えている。それに応えてくれて、素晴らしい活躍をしてくれているなと思います」とし、坂本については「彼は一番ヒットを打っている人ですから。困った時のベテランということで、体力が持つ限り使いたいと思います」と言い切った。

 戸郷は3―0で迎えた6回に1死満塁のピンチを招いたが、得意のフォークボールを多投してともに巨人キラーの堂林、末包を連続空振り三振。「本当にあそこの回、1点でも取られていたら全然流れが変わっていたと思う。そこを抑えてくれて、とてもナイスピッチングだったと思います」と若きエースの踏ん張りを称えた。

 7連戦の最初のカードをこれ以上ない結果の3連勝。「この3連勝を無駄にすることなく、また明日からその日、その日、勝つためにみんなで頑張りたいと思います」と言い切った。

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