【広澤克実 視点】ペナントレースも大詰めだ。阪神は22日から首位・巨人との最後の直接対決2試合を控える。それまでに2ゲーム差以内に近づいておきたい。それも、きょう13日から広島に2連勝して一騎打ちの状況に持ち込むのが望ましい。“首位攻防戦”として巨人戦を迎えられるかどうか。ここまで来たら相性やデータは関係ない。一発勝負のつもりでぶつかるしかない。
打線は1番・近本、3番・森下、4番・大山、5番・佐藤輝と核となる役者たちがそろってきた。得点圏での打席に強く、長打も出ている。今なら巨人の二枚看板、菅野と戸郷に対しても、ある程度の得点が期待できる。
阪神のストロングポイントはやっぱり投手力。先制点が先発投手を楽にさせるし、最終盤のゲラ、岩崎につなぐまでの継投の計算も立てられる。ブルペンの桐敷、石井は疲労もあるだろうが、勝ち試合に投げる救援陣は、極端なことを言えば、残り14試合を14連投するくらいの意気込みでいてくれると思う。
いまの阪神には投打のバランス、チームの上昇度を感じる。(スポニチ本紙評論家)