47年7カ月もの獄中生活を送ってきた元プロボクサー袴田巌さん(88)を追ったドキュメンタリー映画「拳と祈り ―袴田巌の生涯―」の笠井千晶監督(49)が12日、東京・千代田区の日本外国特派員協会で会見した。
1966年6月、静岡県で味噌製造会社の専務一家4人が殺害された事件の犯人とされ、死刑が確定した袴田さん。14年3月27日の再審開始決定と同時に釈放され、今月26日に再審の判決が下される。
静岡放送の報道記者時代から22年間にわたって袴田さんを追い続ける笠井監督は「人間・袴田巌さんの魅力を感じていただきたい」と語った。
10月19日から渋谷ユーロスペースほかで公開される。