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オリ・安達が引退会見で涙 同学年のT―岡田がサプライズで花束を手渡し 引退セレモニーも合同に

スポニチアネックス 2024年9月13日 17時31分

 今季限りでの現役引退が発表されたオリックス・安達了一内野手(36、内野守備走塁コーチ兼任)が13日、京セラドームで引退会見に臨んだ。

 「実感は特にまだないんですけど。さみしい気持ちもありますけど、すっきりしたのもあります」

 淡々と晴れやかな表情で記者陣の質問に応える中、言葉に詰まったのは88年生まれの同学年で、ともに今季限りで現役を引退するT―岡田について問われた際だった。「先にT(―岡田)が(引退の)発表になって、心の中では自分も決めていたもあって。Tとも話したりはしていたんですけど。Tとはやっぱり弱い(チームを)…どうやって強くするかを色々話した仲でもありますし。すごくいい関係でいられました」。目を赤くし、涙を流しながら「本当に…いてくれてよかったなと思います。低迷期から2人でやってきて、まさか優勝できると思っていなかったので。2人で喜び合えてよかったです」と振り返った。

 会見の最後にはT―岡田本人がサプライズで登場。花束を手渡した浪速の大砲は「本当に持病(16年に潰瘍性大腸炎を発症)がある中で、その中でもすごく無理して頑張っていたのは感じていたので。本当にお疲れ様と言いたいですし、これからまた2人どういう道を進むか分からないですけど、何かオリックスの力になりたいなと思っているので。その時は2人で力を合わせてまた頑張りたい」と、守備の名をねぎらった。

 安達は「Tがいたからここまできた。感謝しています」と、再び涙ぐみながら感謝の思いを口にした。球団は2選手の引退セレモニーを合同で、本拠地最終戦となる24日の西武戦後に行うことを発表。低迷期と、リーグ3連覇の黄金期をともに支えた両ベテランが、惜しまれながらもユニホームを脱ぐ。

 ◇安達 了一(あだち・りょういち)1988年(昭63)1月7日生まれ、群馬県出身の36歳。榛名、上武大、東芝を経て11年ドラフト1位でオリックス入団。堅守巧打の遊撃手として2年目からレギュラーに定着。16年1月に国指定の難病でもある潰瘍性大腸炎を患ったが4月に復帰。7月に打率.380で月間MVPを受賞した。21年から主に二塁手で出場。24年から内野守備走塁コーチを兼任。1メートル79、80キロ。右投げ右打ち。

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