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吉永小百合の夫・岡田太郎さん死去 テレビ界、芸能界から追悼続々…フジ「創成期のドラマ制作に尽力」

スポニチアネックス 2024年9月13日 19時41分

 女優吉永小百合(79)の夫で、元共同テレビジョン会長の岡田太郎(おかだ・たろう)さんが3日、胆のうがんのため都内の病院で死去した。94歳。東京都出身。家族葬を済ませての発表となった。喪主は岡田小百合(吉永)。後日「お別れの会」を予定している。

 創成期からテレビ界の発展に尽力してきた岡田さんの悲報を受け、テレビ界だけでなく芸能界からも追悼コメントが寄せられた。

 フジテレビは岡田さんの訃報を受け「当社元ドラマ監督、元共同テレビ社長・会長 岡田太郎儀 かねてより病気療養中のところ2024年 9月3日に逝去されました(享年94)岡田氏は、創成期のテレビ界のドラマ制作に尽力され、『日日の背信』など数々の名作ドラマを生み出し、編成面でも大いに活躍されました。その後、共同テレビでヒットドラマ制作の指揮をとり、社長・会長としても社業の発展に尽力されました ここに生前のご厚誼を深く感謝し、ご冥福をお祈りするとともに謹んでご通知申し上げます」と追悼文を発表した。

 岡田さんは文化放送を経て1959年にフジテレビに入社。プロデューサー、ディレクターとして手腕を発揮し、女優を美しく撮りあげる独自の演出法で「アップの太郎」と呼ばれた。「日日の背信」などの昼のメロドラマや「時代劇スペシャル」などを手掛けた後に共同テレビに移って社長、会長、取締役相談役などを歴任した。

 岡田さんと吉永の2人と20年以上の付き合いがあり、吉永とは2人で旅行にも出かけるほど親交が深かったギタリストの村治佳織(46)は、岡田さんの悲報に「満面の笑顔、仏陀のような大きな耳、優しいトーンのお声。ユーモアを忘れず滔々と過ごす強さのある方なので、この世から離れるという今、“奥さんに看取られるのはいいもんだよ”と、ぺろっと舌を出すあの最高に愛嬌のある表情で語ってくださるのではと想像してしまいます。15歳で経験された終戦時のお話や“人生はなりゆき”、という太郎さんからのお言葉を一生大切にします。ワイングラスを片手に大好きでいらした旅を、これからも次元を超えてお続けになってください。これから心に迫ってくる寂しさに対して、常に前向きな太郎さんを見習って、向き合っていきます」と岡田さんをしのんだ。

 また、石川県金沢市内で寿司店「大國鮨」を営む沖田保(78)さんは、岡田太郎氏の訃報に触れ「残念ですね」と悼んだ。岡田氏は東京・新宿にフジテレビが開業した頃から、局の近くにあった「大國鮨」の常連だったそう。結婚前、妻とお忍びで訪れていた逸話もある。10代だった当時、同店で修行をしていた沖田さんは「僕らみたいな小僧にもよく声をかけてくれた。ラーメンが大好きで、近くの中華屋から出前をとって店で食べていました。それが許されてしまうくらい、みんなに愛された人」と懐かしんだ。約50年前、生まれ育った街に店舗を構える際、岡田氏に頼み、吉永の名前入りののれんを贈ってもらったという。「頑張れよ!とのれんを渡してくださって…」と寂しそうに目を伏せた。

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