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【日本代表】9年ぶり10番先発の立川理道「まだまだ成長したい」あるぞ27年W杯代表入り

スポニチアネックス 2024年9月13日 20時36分

 ◇ラグビーアサヒスーパードライパシフィックネーションズカップ2024準決勝 日本―サモア(2024年9月15日 秩父宮ラグビー場)

 ラグビー日本代表は13日、パシフィックネーションズカップ(PNC)準決勝・サモア戦の登録メンバー23人を発表し、SO立川理道主将(34=東京ベイ)は10番での先発が決まった。代表戦で立川が先発するのは18年6月のジョージア戦以来で、10番では15年9月のW杯1次リーグ・スコットランド戦以来、実に9年ぶりとなる。

 同日夜、東京都内での宿舎ホテルで会見に臨んだ立川は、やや緊張の面持ちで「久しぶりの先発で気持ちも高ぶっているが、そこもコントロールして、チームにいい影響を与えたい」と話した。元々は若返りを図るチームのお手本として、信頼を寄せるエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)からの招集を受けたが、コンディションやフィジカル面でも徐々にフィット。途中出場だった7日の米国戦では熟練のパススキルを駆使してトライをお膳立てするなど活躍し、先発の座をつかんだ。

 新体制となって10番を背負うのは、立川が4人目(非テストマッチを含む)。他は23歳の李承信(神戸)、30歳の松田力也(トヨタ)、今月21日に30歳となる山沢拓也(埼玉)といずれも年下だが、世界を見渡せば昨年のW杯でアイルランドのジョナサン・セクストンが38歳(当時)で10番を務めるなど、30代後半でも活躍する選手が多いポジションでもある。27年W杯を37歳で迎える立川にとってもチャンスは十分。ジョーンズHCは「現状で気にしているのは日曜日(15日)の試合だけだ」とつれなかったが、選手にとっては目の前の1試合1試合が3年後へのセレクションとなっているのは間違いない。

 立川自身も「日本がやりたいラグビーに対して、コンディション、フィジカルを含めて向上できている。チャンスをもらえたので、自分の役割を果たしたい」と話し、「まだまだ成長したいと思っている」とどん欲な姿勢を示す。指揮官も「体が強く、足さばきがうまい。パス、キックの精度が高いが、一番(の良さ)は落ち着き。10番としてはとても大切」と高く評価するベテランが存在感を発揮するか。新陳代謝を図るエディージャパンの中では異彩を放つ34歳が、老かいなタクトで日本を決勝へと導く。

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