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西島秀俊 デビュー作の主演だった名優に感じたオーラ 「心の支えでずっとやってきた」金言明かす

スポニチアネックス 2024年9月13日 22時34分

 俳優の西島秀俊(53)が、13日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへSP」(後8・55)に出演し、駆け出し時代に金言を授けてくれた名優について語った。

 脚本家の三谷幸喜氏がメガホンを取り、この日公開された映画「スオミの話をしよう」の出演者らと、「仕事の流儀」についてトーク。「影響を受けた、すごいと思った役者について打ち明けた。

 西島は92年に刑事ドラマ「はぐれ刑事純情派」で俳優デビューした。主演は「必殺仕事人」シリーズなどでおなじみの故・藤田まことさん。西島は「役者を見定める力にすごさを感じた」という。

 昭和を代表する名優が座長を務める現場は、いつも緊張感に満ちあふれていたという。西島は「藤田さんってすごく緊張感…優しいんですけど、現場はすごく緊張感があった」と回想した。「フィルムで撮っていたというのもあって、せりふが言えなくなる俳優さんが多かったんですよ」。藤田さんの醸し出すオーラに気圧されて、せりふが出なくなる役者もいたという。「覚えているのは、(せりふが)出てこない俳優さんでも時々、終わった後に(藤田さんが)“あいつはたぶん、結構いいところまで行っている役者だから、調べて”って言って。調べると、舞台ですごく有名な方だったりした」。役者を見る藤田さんの確かな目に、驚いたことを明かした。

 西島にとってはデビュー作。もちろん、他の俳優たちと同じ経験をしたという。「言えないと、“ヒデ、5分あげるからこれ覚えて”って。覚えてやると、“ああ、良かった”って(出演する)シーンを増やしてくれたりとか」。藤田さんに目をかけられたこともあったと振り返った。

 「緊張することは悪いことじゃなくて、何かを感じる力があるということを、演技の中で藤田さんがやりとりして感じている。“この人はせりふが今、出てないけど、悪いことではない”という時と、“ああ、ダメだ。はい”という時と。いろんなことを感じてやられているんだなと思いましたね」

 そんな藤田さんから、最後の撮影で送られた言葉があった。「藤田さんが“本業をゆったりと”って、最後に色紙に書いて下さったんです。僕も下積みが長いので、たぶん藤田さんは“この人は時間かかるだろうな”と思ったんでしょうね。デビューの時に書いて下さった。たぶん“この俳優さんはこういうタイプ”と見抜く力があった」。その言葉は今も、俳優を続ける上で大事にしているそうで、「それはちょっと心の支えでずっとやってきたところはある」としみじみ。MCの中居正広も「出会えてよかったですね」とうなずいていた。

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