宝塚歌劇団の月組スター風間柚乃(かざま・ゆの)の3年ぶりの主演作「BLUFF―復讐のシナリオ―」が14日、兵庫・宝塚バウホールで開幕した。
東京公演を終えての本拠地開幕とあって、風間を始めヒロインの花妃舞音(はなひめ・まのん)ら出演者もテンポのいい芝居運びで客席を引き込んだ。
同作は1990年、後に月組トップスターとなる久世星佳(くぜ・せいか)主演でヒットした明るいタッチの詐欺師もので、今回が34年ぶりの再演。
アメリカのスラム街で生まれ育った天才詐欺師・ドノヴァン(風間)が、殺害された恩人への復讐(ふくしゅう)を果たそうと、仲間とともにマフィアのボスに立ち向かう。
奇想天外な作戦と佳城葵(かしろ・あおい)演じるマフィアのとぼけっぷり、彩みちる(いろどり・みちる)の恐妻ぶりに客席は笑いに包まれ、芝居巧者の風間が生み出す絶妙な間とテンポが舞台を支配した。
公演は19日まで。