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広島は鹿島とドロー 1週間でルヴァン杯、天皇杯敗退 J1首位からも陥落

スポニチアネックス 2024年9月14日 21時9分

 ◇明治安田生命J1リーグ第30節 広島2―2鹿島(2024年9月14日 県立カシマサッカースタジアム)

 広島は9月8日にルヴァン杯準々決勝第2戦を名古屋との死闘の末にPK戦で失い、中2日の11日には天皇杯準々決勝でもG大阪に1―2で敗れた。4日間で2つのタイトルをフイにして、さらに中2日で臨んだJ1リーグ戦・鹿島戦を引き分けて首位から陥落した。過密日程に泣いた悪夢の一週間となった。

 それでもミヒャエル・スキッベ監督(59)は「選手を誇りに思う。タイトなスケジュールで重要な試合が続いたが、選手のパフォーマンスや情熱は素晴らしかった」と胸を張った。

 試合前は「今日は今日で別の大会。今季の鹿島はホームで一度も負けていないのだから、最初から最後まで集中して戦おう」と指揮官は選手にゲキを飛ばした。前半17分に警戒していたセットプレーから先制点を奪われるが、2分後に初先発のFWゴンサロ・パシエンシア(30)がMF新井直人(27)の右CKをヘディングで合わせて初ゴール。1メートル87の上背で相手DFの上から頭で叩いた一撃だった。さらに、36分にはMF川辺駿(はやお=29)が左サイドの縦パスを拾ってドリブル勝負を仕掛ける。鹿島DF関川郁万(24)を“股抜き”で突破して、ペナルティーエリアに侵入。FW松本泰志(26)にラストパスを送って勝ち越し弾を導いた。9月2日に加入したFWパシエンシアと8月にベルギーのスタンダード・リエージュから完全移籍で古巣に復帰した川辺。夏の補強で加わったメンバーを中心に、スキッベ監督の語ったようにホームの鹿島を上回る熱量を持つ攻撃だった。

 後半は中2日連戦の疲れが出てきて運動量が落ちる。鹿島の縦への連動で押し込まれ、後半37分に追いつかれた。何とか勝ち点1を積み重ねたものの、町田に首位を譲って、J1の連勝は7でストップした。スキッベ監督は「19日のACL2(カヤFC=フィリピン戦)はきょう出なかった選手でいこうと思っています」と話した。国内タイトルはJ1しか残っていない。広島イレブンにはしばしの休息も必要だ。

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