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岩崎亜久竜ファーストクラスで米ツアー予選会挑戦「トレーナー連れて万全で」ANAオープン優勝で航空券!

スポニチアネックス 2024年9月15日 17時5分

 ◇男子ゴルフツアー ANAオープン最終日(2024年9月15日 北海道 札幌GC輪厚C=7066ヤード、パー72)

 首位と3打差の3位から出た岩崎亜久竜(26=フリー)が1イーグル、6バーディー、1ダブルボギーの66で回り、大会最少タイの通算20アンダーで逆転優勝を飾った。昨年10月の日本オープン以来となるツアー2勝目。

 最終18番パー4、単独首位の岩崎を試練が待っていた。「バーディーが取れれば確実に優勝できる」。力んだティーショットは大きく左に曲がり林の中へ。前方に木が並ぶ絶体絶命のピンチに陥った。それでも逃げ切るためにリスクを取った。

 「優勝したい気持ちでいっぱいだった。練習場(のつもり)で低いドローを打つ。それだけ意識して思い切り振った」。5Iを握り、低い球で1メートルほどの木の間を通してグリーン右ラフに運ぶと、1メートルに寄せて、値千金のパーパットを沈めた。

 3打差を追いかけバーディー発進したが、2番でダブルボギーを叩き後退。しかし諦めずバーディーを重ねた。12番では2オンに成功してイーグル。17番でも林越えの第2打をカラーまで運んでバーディー。パー5で5つもスコアを縮めた。

 通算20アンダーは94年の尾崎将司と並ぶ大会最少スコアタイ記録。「日本を代表する偉大なプレーヤーの記録に並べて夢のよう」と誇らしげだった。ハーフターン時には湯本開史キャディーと「30年も破られていない記録だから20アンダーまで行けば絶対勝てる」と話し偉大な記録だけを目指してプレーした。

 21年にこの大会でツアーデビューした。初日は林間コースに苦戦しフェアウエーを4度しかキープできずバーディーなし、4ボギーの76を叩いた。2日目に68と巻き返したもののカットラインに1打及ばず予選落ちした。

 今年も初日はフェアウエーキープ1度だけで出場選手中最下位。2日目以降も何度も林に入れたが、4日間とも60台の好スコアをマークし「フェアウエーキープは今週も悪かったけど、ラフからの対応、グリーン周り、パットは成長を感じられた」と胸を張った。

 「見ていて楽しいし、米ツアー(でプレーすること)が小さい頃からの夢」。優勝会見では今年の予選会に挑戦することを明言。「優勝副賞で(国際線)ファーストクラス・ペアチケットをいただいたので、トレーナーさんを連れて万全の態勢で行きたい。ビジネスクラスしか乗ったことないので楽しみ」と無邪気な笑顔で話した。

 賞金ランクは9位に浮上した。「まだ賞金王争いに加われる順位ではないと思うので、ここからの試合で優勝して、最後までランキング争い楽しめるところまで頑張りたい」と賞金王のタイトルにも意欲を示した。

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