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渡辺雄太が千葉J“デビュー”15分44秒出場で7得点「状態はまだ6~7割程度」

スポニチアネックス 2024年9月15日 17時47分

 Bリーグ1部の千葉Jに加入した日本代表の渡辺雄太(29)が15日、新本拠地ららアリーナ東京ベイで行われたSR渋谷とのプレシーズンマッチに先発し、新天地での実戦デビューを果たした。前半だけの出場で約15分44秒プレーし、7得点。試合は65―72で敗れたが「今日は深く考えずに楽しんでやれればと思っていた。楽しめたと思います」と充実した表情を浮かべた。

 第1Q残り5分9秒にゴール正面からジャンプシュートを決めて初得点をマーク。第1Q残り4分50秒には日本代表のチームメートであるホーキンソンとマッチアップしてドリブルを阻止した。第1Q残り2分34分には富樫からのパスを受けて速攻からレイアップで得点。第2Q残り8分37秒にはダンクを試みてファウルを獲得し、直後のフリースローを2本中1本沈めた。第2Q残り6分23秒にも速攻から得点。3本放った3点シュートはすべて失敗したが、攻守に存在感を示した。

 NBAで日本人最長の6季プレーし、Bクラブに所属するのは初。NBA時代は常に解雇と背中合わせだったため、プレシーズンから100%に仕上げる必要があった。精神的に追い込まれたことも米国を離れた理由で「今は良い意味でリラックスできるている」と強調。「NBAではこの時期に100%にもってこないといけなかった。シーズンで維持するのが難しかったが、今は徐々に上げていっているところ。リラックスしながら試合、練習ができている」と視線を上げた。

 日本代表の軸である元NBA選手への注目度は高く、チケットは完売。新アリーナでの初試合となったこの日は7948人の観衆を集めた。渡辺は「僕が日本でプレーしていた高校生の頃は大きいアリーナが満員になることは日本代表でもなかなかなかった。プレシーズンはNBAでも客が入らないことがある。これを当たり前を思わずに感謝しながらプレーしたい」と感慨深げだった。

 16日にソウルSKナイツとプレシーズンマッチを行い、21~23日には今季初の公式戦となる天皇杯2次ラウンド(広島)を控える。渡辺は「まだ状態は6~7割程度。急に上げすぎてもケガをするので、慎重になりながら10月に向けてしっかり体を作っていきたい」。10月5日のBリーグ開幕戦・宇都宮戦に向けて、徐々に調整のピッチを上げていく。

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