◇パ・リーグ 西武-ロッテ(2024年9月15日 ベルーナD)
今季限りで現役引退する西武の金子侑司外野手(34)が15日、埼玉・所沢市内の球団施設で引退会見に臨んだ。背番号7のユニホーム姿で会見に臨み、西武一筋12年の現役生活を「幸せなライオンズ生活だった」と笑顔で振り返った。以下は、主な一問一答。
――悔いが残ることはあるか、それとも悔いはないか。
「悔いか…。特にないです」
――プロ生活の転換点は。
「4年目に(盗塁王の)タイトルとったところがが一番人生が変わったなと思っている。そのときにコーチになられた佐藤友亮さんにたくさんいろいろなご指導をいただいて、その年に取れたというのが自分の野球人生で大きかったかなと思っています」
――19年に2度目の盗塁王を獲得。
「1年1年本当に結果だそうと思って必死にやっていましたけど、たまたたまその年が良かっただけですかね。優勝してタイトルも取れましたし、本当にいい1年だったなと思います」
――野球をうまくなりたいという原動力で一番大きかったのは。
「負けず嫌いはあったと思いますし、負けたくなかったのはありましたし。自分が頑張れば喜んでくれる人たちがいるとか、両親の喜ぶ顔がみたいとか、友達が自分が活躍すれば周りにちょっと自慢できるかなとか、そういうのはよく頭に苦しいときは浮かんでいました」
――引き際の美学は。
「引き際は自分で決めて、元気なうちにやめたいというふうには思っていました。ただ、こうやって年々年を重ねてプロ野球やらせてもらって、もう1年やりたいなとか、もう1年やったらもっともっとみんな喜んでくれるかなとか、そういう思いが芽生えたのも実際ありましたし、最後は本当に難しかった。もう1年本当に頑張ってしがみついてやる選択肢もありましたし、でもやっぱり、そこは自分の最初に思っていたところ、自分の思いを通したところではあります」
――自分が思っていたところは、ライオンズでやめたいという思いか。
「それはありましたし。他球団にいくとか、そういうのはあまり頭に本当に浮かばなくて。じゃあ元気なままライオンズで、ライオンズのファンに囲まれて辞めたいなと思いました」
――最後の試合がロッテ・佐々木朗希投手との対戦。
「本当勘弁してくれよという感じなんですけど(笑い)。本当に最後の試合で、本当に日本一と言われている佐々木選手と対戦できるので。めぐり合わせ的には逆に持っているのかなと思うので。1打席目から、“はやっ”と言っちゃうかもしれないですけど、精いっぱい自分のプレーをして何とか1本打てたらなと思います」
――この1年はどんな1年だったか。
「開幕スタメンで9月には現役引退発表したので、激動の1年になっていますけど、本当に開幕からチャンスもらって試合も出させてもらって、ちょっとやれたり、だめだったり。欲を言えば、最後もう1回上がりたかったですけど、ちょっとすっきりした部分はあるっちゃああるので。今年1年、確かに濃かったなと思います」