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【感謝の手紙】西武のスピードスター・金子侑司「12年間、夢のようで、幸せな時間でした」目に涙浮かべる

スポニチアネックス 2024年9月15日 22時26分

 ◇パ・リーグ 西武7-1ロッテ(2024年9月15日 ベルーナD)

 今季限りで現役を引退する西武・金子侑司外野手(34)が15日、引退試合に「1番・左翼」でフル出場。5打数無安打に終わったが、中堅、右翼も含め外野全ポジションを守り、ファンの声援に応えた。

 引退セレモニーでは多くのメッセージが寄せられ、ピアニストの清塚信也、キャスターの小倉智昭氏、楽天の浅村栄斗内野手、広島の秋山翔吾外野手、ヤクルトの青木宣親外野手からのメッセージがビジョンで流された。

 “ねこげん”コンビとして知られた源田から花束を贈呈され、源田の本塁打後、試合終了後に続き、この日、3度目のハグでたたえ合った。同期入団の増田、夫人と愛犬からも花束をおくられた。

 そして、あいさつの代わりに、手紙をビジョンに映す形で感謝の思いを伝えた。

 「自分なりに考え、今回皆様への気持ちや、自分の思いを手紙という形で伝えさせていただくことにしました。よろしくお願いします」と書き始めた金子侑。「今日という1日は、1度しかない人生の中で忘れることのできない、とても大切で幸せな1日となりました」と引退セレモニー開催への感謝を述べ、両親、友人、チームメート、ファンへの思いをつづった。

 最初に感謝を伝えたのは両親だった。「2人の息子に産んでくれて本当に本当にありがとう。つらい時もあったけど、大きな愛を与え続けてくれたおかげで、ここまでやってくることができました。2人の笑顔が見たくてもっと頑張りたかったけど…ここで野球という物語は終わりにします。これからの人生も家族みんながたくさんの笑顔であふれられるよう精一杯頑張っていくからよろしく」と記した。

 次は「応援してくれた大切な友達へ」とし、「みんなの分もと思ってここまで頑張ってきたけど、今日でいよいよ最後になったわ。自分自身、正直寂しい気持ちはあるけど悔いはありません。これからは野球選手じゃなくなるから、みんなにイジられることも減るかなって少し安心してます。これまでずっと心からの応援、本当にありがとう。落ち着いたらまたみんなで野球しよう」と等身大の思いをつづった。

 「ライオンズの仲間たちへ」では、「何不自由なく野球に集中できるよう毎日支えてくださった裏方の皆様、本当にありがとうございました。いつも優しく話してくださり、かっこいい背中を見せ続けてくださった先輩方、本当ににありがとうございました。年が近かったり離れたりしていたけど、ご飯に行ったり飲みに行ったり、たくさん仲良くしてくれたかわいい後輩たち、本当にありがとう」とスタッフや裏方、先輩、後輩への感謝を口にした。「プロ野球という世界で皆さんと出会えてうれしい時もつらい時も一緒に野球ができたことは一生の宝物です。これからの皆さんのご活躍を心から願っています」とエールを送った。

 最後は「ファンの皆様へ」。「どんな時もたくさんのご声援、本当にありがとうございました。グラウンドに立っているときの皆様の応援はいつも心を震わせてくれ、いつも力になっていました。ライオンズファンの皆様の声援が12球団で一番だと思っていますし、僕は本当に大好きです。これからは僕もライオンズを応援する皆様の一員に加入させていただきますので、よろしくお願いします。本当にありがとうございました」と締めた。

 手紙の最後は自らマイクを持ち、「最後にこれまでの野球人生に携わっていただいた、すべての方々に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。12年間、本当に夢のようで、幸せな時間でした。本当に皆さん、ありがとうございました」と思いを伝えた。

 グラウンドを一周。応援歌や金子コールを受け、目に涙を浮かべた。ベンチ前では金子Tシャツに身を包んだ全員と握手した。最後はマウンド上で胴上げされ、背番号「7」にちなみ、7回宙を舞った。

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