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野田元首相 進次郎氏との“舌戦”再び 早期解散めぐり「論戦力のない人の論議。だまされちゃいけない」

スポニチアネックス 2024年9月15日 23時16分

 立憲民主党の野田佳彦元首相(67)が15日、NHK「日曜討論」(日曜前9・00)に生出演し、自民党総裁選を経ての与党の予想される動きにクギを刺した。

 番組は自民党総裁選(27日投開票)の9候補による討論会に続き、立憲の代表選(23日投開票)の候補者4人による討論会という2部構成で行われた。

 衆院解散について、総裁候補9人の多くは「しかるべき時期に適切に」などと言葉を濁したが、小泉進次郎元環境相は「できるだけ早期に」と断言。こうした発言を受け、野田氏は「どっちにしろ早期解散してくると思う。どなたが新総裁でも」と見通しを口にした。

 しかし、解散の前にすべきことを指摘した。「最低限、予算委員会を開いて、質疑をしろと。その質疑を通じないと、本当に何の信を問うか分からないじゃないですか?自分の行っていたことで信を問えと。それは論戦力のない人の論議。こんなのにだまされちゃいけないと思う」と訴えた。名前こそ出さなかったが、小泉氏を標的にした発言とみられる。

 これまで野田氏と小泉氏は、お互いの発言をめぐり“場外戦”を繰り広げてきた。9日放送の「報道ステーション」で、野田氏は小泉氏を名指しし、「任期はあと1年あるのに何で解散するのか。疑似政権交代でごまかそうということじゃないか」と厳しく指摘していた。

 これに対し小泉氏は、12日の同番組で「野党が解散を求めないとおかしい」と疑問を口に。「疑似政権交代と言っていますけど、野田元総理のスローガンは“政権交代前夜”ですよね。だったら解散しろって言った方がいいですよ。そうじゃなかったら、“政権交代前年”とキャッチフレーズに変えないといけない」と主張した。

 こうした因縁を経ての再バトル。野田氏は「少なくとも予算委員会は、政倫審で明らかにうそをついた安倍派の幹部がいますので、予算委員会の証人喚問などをやる。そしてあらゆる大臣の所信をきちっと聞き直す。その上で判断材料が整ったかどうかで解散すればいいんじゃないでしょうか?」と、早期解散に異議を唱えた。

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