中日の田島慎二投手（34）が今季限りで現役を引退することが15日、分かった。9月上旬に名古屋市内で球団と話し合い、引退する意思を伝えた。近日中に正式発表される。
ブルペン陣の精神的支柱が、大きな決断を下した。「勝負の年になる」と臨んだシーズンだった。13年目の今季は、6月22日に初昇格。6月27日の阪神戦で初登板したが、1死も奪えず4失点で降板。同29日に出場選手登録を抹消され、その後は2軍調整となっていた。近年は、右肩や背中など度重なる故障に悩まされていた。
田島は11年ドラフト3位で入団。1年目の12年に56試合に登板し5勝3敗30ホールド、防御率1・15を記録。16年には開幕から31試合連続無失点をマークするなど、「タジ魔神」の愛称で親しまれた。
◇田島 慎二（たじま・しんじ）1989年（平元）12月21日生まれ、愛知県出身の34歳。中部大一では甲子園出場なし。東海学園大から11年ドラフト3位で中日入り。12年は56試合に登板し、新人最多となる10試合連続を含む30ホールド。16年は開幕から31試合連続無失点のプロ野球新記録（当時）を達成。1メートル81、87キロ。右投げ右打ち。