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浜風にも負けなかった阪神・佐藤輝と前川 「ゲームチェンジ」の「8・20」から中軸打者が上向いた

スポニチアネックス 2024年9月16日 8時2分

 ◇セ・リーグ 阪神2―1ヤクルト(2024年9月15日 甲子園)

 【畑野理之の談々畑】阪神は、佐藤輝明と前川右京の2者連続本塁打でヤクルトに2―1で勝利した。いずれも左打者が逆風を突いて甲子園の右翼席に放り込んだ。お立ち台では少し誇らしげに並んだ。

 岡田彰布監督が勝負と位置づけた9月に入って9勝3敗。この日は首位の巨人も勝ったためゲーム差は2のままだが、今の勢いは阪神が一番だろう。

 おそよ1カ月前のヤクルト戦での、広澤克実氏の言葉を思い出した。8月20日、京セラドーム。阪神は7回終了時で4―0とリード。8回に9人攻撃で4点を追加して8―0と一方的にした。

 <8回の4得点が非常に大きかったと思う。もし、その4点がなくてもこの試合には勝利しただろうが中野、佐藤輝、そして大山にも2本目の適時打が出た。梅野も打って好機を演出した。(中略)打者のほぼ全員が加わることができた>

 白星にはもう必要性の小さい追加点だったかもしれないが、各打者が打って大量得点を奪って状態を上げられたことに大きな意味があると評論した。この時点での5ゲーム差を追いつくには、チームが勢いづくことが大事なのだとした。

 <シーズンが終わった時、この試合の8回の1イニングが「ゲームチェンジ」となっていることを願う>

 既存のものが新たなものに切り替わることを意味するビジネス用語。ヤクルト、巨人、阪神で4番を打ち、3球団でリーグ優勝に導いた広澤氏は経験則から逆転連覇へ弾みをつけた「4点」になると予言!?した。

 20日のヤクルト戦からこの試合までの21試合で――――

 佐藤輝は79打数19安打(・241)で5本塁打

 森下翔太は81打数31安打(・383)で6本塁打

 大山悠輔は81打数27安打(・333)で3本塁打

 中軸打者は軒並み上向いている。甲子園の浜風にも負けなかったこの日の同点弾、そして決勝弾。ペナントレースではサヨナラ勝ち、逆転勝ちと続き、阪神に追い風が吹いているように見える。残り11試合。2ゲーム差で直接対決は2つ。楽しみと現実味が日々、大きくなっている。

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