日本ハムの金村尚真投手(24)が15日、きょう16日の楽天戦(楽天モバイル)での先発登板に向け、同球場で最終調整した。今季登板した26試合中25試合がナイターゲームで、デーゲームは6月8日の交流戦ヤクルト戦以来、今季2度目となる。苦手な早起きを克服し、新人王を争う西武・武内夏暉投手(23)に並ぶ今季7勝目を目指す。
金村は朝がめっぽう弱い。新人だった昨年の春季キャンプは、同期入団の奈良間に起こしてもらっていたほどだ。「僕、朝が苦手なんですよ。本当に」と自覚する。きょう16日の楽天戦は午後1時開始のデーゲーム。当然起きる時間も午後6時開始のナイターゲームより早くなるが、本番を前に“プチ対策”を施してきた。
「この2日間、めっちゃ早く起きているんで。今日は7時過ぎくらいに起きたっすね」
通常午後1時開始の場合、ビジターチームの球場到着は午前10時ごろ。宿舎の出発時間と準備時間を逆算して起きるが、金村は「ナイターだと目が覚めていてめっちゃ動きやすいですけど、デーだとやっぱり眠たくて行動が遅くなってしまう」と言う。だからこそ、先発3日前からは通常よりも早めに起床して体を慣らしてきた。
今季は先発と中継ぎを合わせて26試合に登板したが、ここまでデーゲームの登板は6月8日のヤクルト戦のみ。同戦は6回3安打3失点と粘投するも黒星を喫しただけに、次こそ今季デーゲーム初勝利を狙う。プロ入り後通算8試合で3勝0敗と好相性の楽天を前に「良い準備をして、自分のピッチングをしたい」と意気込んだ。
今季残り登板数も限られるが、新人王を争う西武・武内とは1勝差だ。「しっかりと自分のやるべきことをやって、チームの勝利のために楽しめたらいいかなと思います」。苦手な早起きを克服した先に、輝かしいタイトルが待っている。(清藤 駿太)