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ド軍指揮官 ベッツの勝負強さ絶賛「何をすべきか分かっていた」3日エ軍戦でも大谷翔平が敬遠後に3ラン

スポニチアネックス 2024年9月16日 12時21分

 ◇ナ・リーグ ドジャース9-2ブレーブス(2024年9月15日 アトランタ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、敵地でのブレーブス戦に「1番・DH」で先発出場。第3、4打席で連続適時打を放つと、同点で迎えた9回2死三塁の第5打席は申告敬遠から7得点の猛攻を演出し、チームの全得点イニングに絡んだ。チームは接戦を制して連敗を2でストップ。試合前に2位パドレスが勝利していたため、負ければ地区優勝マジック11が消滅していた試合をものにし、優勝マジックを10に減らした。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督は2安打2打点の活躍を見せた大谷について「翔平は今夜、我々のために本当に大きな安打を打ってくれた。最初の二塁打で大きな1点をもたらした。我々は突破口を開くためにそれが必要だった。彼は存在するだけで、ムーキー(ベッツ)と勝負するという(ブレーブス)監督の難しい決断になった。彼は得点圏でも得点圏でなくても、問題ないほど優れた打者だと私は思っている。結果が出ればさらに物事は上手く回るはず」と称えた。さらにベッツの前で敬遠される打者がいるかと問われると「地球上に1人か2人いるかもしれません。その内の1人はニューヨーク(ジャッジ)にいて、もう1人はこのクラブハウス(大谷)にいる。誰にとっても、それは常に難しい決断」と笑った。

 また、9月3日のエンゼルス戦でも大谷の申告敬遠後に3ランを放っているベッツの勝負強さについては「ムーキーは何をすべきか分かっていた。このこと(自分の前の打者に申告敬遠)を個人的に受け止めていたと思う。そして、2度ともうまくいった。多くの成功は自信を生み、自分が良い選手だと分かる」と称えた。

 0―2で迎えた5回2死一、三塁で大谷のバットからようやく快音が響いた。2打席連続三振に打ち取られていた通算138勝右腕モートンに対し、初球の内角低め速球を狙い打ち。打球速度114.4マイル(約184.1キロ)の痛烈なライナーで右翼線にはじき返し、三塁走者を迎え入れて1点差に迫った。これが今季31本目の二塁打で、2022年のこれまでの記録を抜いて自己最多を更新した。

 さらに1―2の7回2死一、二塁の第4打席は左腕リーとの対戦。2球連続空振りであっさり追い込まれたが、3球目の外角低めスライダーをバットの先で拾って右翼線へ運び、2打席連続適時打でチームのここまでの全2得点をたたき出した。これで今季106打点とし、試合前に109打点まで伸ばしたブルワーズ・アダメズにも3打点差に迫った。

 2―2の9回2死三塁の好機で迎えた第5打席は元同僚イグレシアスとの対戦。しかし、ここでブレーブスベンチは大谷を申告敬遠で歩かせた。続くベッツが中前に適時打を放ち、イグレシアスは6月16日のレイズ戦以来の失点。また、フリーマンにも適時打が飛び出し、相手も失策も絡んで3点を奪った。さらにT・ヘルナンデスに一発が飛び出してイグレシアスをKO。難攻不落の守護神を攻略してみせた。大谷の申告敬遠はこれで今季10度目。また、申告敬遠後の次打者は8打数5安打、打率.625となった。イグレシアス降板後はエドマン、マンシーも続き、T・ヘルナンデスから3者連続本塁打とド派手な猛攻を繰り広げた。

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