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ド軍ビューラー チーム6戦ぶりQS 投壊する投手陣に希望の好投「諦めず自分が投げたい投球をしようと」

スポニチアネックス 2024年9月16日 12時45分

 ◇ナ・リーグ ドジャース9-2ブレーブス(2024年9月15日 アトランタ)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が15日(日本時間16日)、敵地でのブレーブス戦に「1番・DH」で先発出場。第3、4打席で連続適時打を放つと、同点で迎えた9回2死三塁の第5打席は申告敬遠から7得点の猛攻を演出し、チームの全得点イニングに絡んだ。チームは接戦を制して連敗を2でストップ。試合前に2位パドレスが勝利していたため、負ければ地区優勝マジック11が消滅していた試合をものにし、優勝マジックを10に減らした。

 先発のビューラーは3回に押し出し四球と適時打で2点を先制されたが、その後はブレーブス打線を抑え込んだ。チームの先発投手としては、フラーティが8日のガーディアンズ戦で7回1/3を4安打無失点に抑えて以来、6試合ぶりのクオリティースタート(6回以上、自責3以下)。ポストシーズンに向け、先発陣が次々と崩れていたチームに期待を抱かせる好投を見せた右腕は「プレーオフや今日のようなビッグゲームは四球がそれほどマイナスに働かない。それほど勢いが生まれると思わないから。諦めずに自分が投げたい投球をしようと努力した。徐々に調子が上がっていた。誰も負けるためにプレーはしていない。勝ちたいし、良い調子を保ちたい。今日は少なくとも精神的には正しい方向だったと思う。前回は良くなかったが今回はまあまあ大きな勝利となった」と振り返った。

 0―2で迎えた5回2死一、三塁で大谷のバットからようやく快音が響いた。2打席連続三振に打ち取られていた通算138勝右腕モートンに対し、初球の内角低め速球を狙い打ち。打球速度114.4マイル(約184.1キロ)の痛烈なライナーで右翼線にはじき返し、三塁走者を迎え入れて1点差に迫った。これが今季31本目の二塁打で、2022年のこれまでの記録を抜いて自己最多を更新した。

 さらに1―2の7回2死一、二塁の第4打席は左腕リーとの対戦。2球連続空振りであっさり追い込まれたが、3球目の外角低めスライダーをバットの先で拾って右翼線へ運び、2打席連続適時打でチームのここまでの全2得点をたたき出した。これで今季106打点とし、試合前に109打点まで伸ばしたブルワーズ・アダメズにも3打点差に迫った。

 2―2の9回2死三塁の好機で迎えた第5打席は元同僚イグレシアスとの対戦。しかし、ここでブレーブスベンチは大谷を申告敬遠で歩かせた。続くベッツが中前に適時打を放ち、イグレシアスは6月16日のレイズ戦以来の失点。また、フリーマンにも適時打が飛び出し、相手も失策も絡んで3点を奪った。さらにT・ヘルナンデスに一発が飛び出してイグレシアスをKO。難攻不落の守護神を攻略してみせた。大谷の申告敬遠はこれで今季10度目。また、申告敬遠後の次打者は8打数5安打、打率.625となった。イグレシアス降板後はエドマン、マンシーも続き、T・ヘルナンデスから3者連続本塁打とド派手な猛攻を繰り広げた。

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