◇パ・リーグ オリックス-ソフトバンク(2024年9月16日 京セラD)
今季限りの現役引退を表明したオリックスの比嘉幹貴投手(41)が0―1の7回2死二塁、同じ沖縄県出身の山川の打席でマウンドに上がった。
中嶋監督自らがマウンドに足を運び、大歓声に迎えられての登板。山川は四球で歩かせたものの、続く中村を右飛に仕留めて仕事を果たした。
スタンドからは同じく引退を表明したT―岡田、安達、小田らも観戦。ほっとした表情でベンチに戻ると、中嶋監督とガッチリ握手を交わした。
1軍戦登板は4月19日以来となった中継ぎ一筋15年目のチーム最年長右腕。「そういったことが本当に苦手な性分で」と、引退セレモニーなどは固辞し、いつも通りの落ち着いた投球が支えてくれた人たちへの恩返しとなった。